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長井「 あのね?高校生 、というか
学生の本文は勉強で (なんとかかんとか) 」
『 ……… (寝そう) 』
長井「 聞いてるの?」
『 っはい!聞いてます!』
古賀「 長井先生 、それくらいに …
それにしても 、飲み物遅いですね 。
歓迎会なのに 、ピリついてますね 」
『 …… (カクンッ) 』
長井「 ___であって 、… 野翠さん聞いてる?」
『 っ聞いてます!!!!』
原田「 あんたやっぱ演技下手だね 」
『 ヤバいおじさんに言われたくないです 』
なんで … 私はこんな先生がいるところに …
落ち着け自分 。思い出せ 、そうあれはあの時 …
" カランカランッ "
『 いらっしゃいませー!何名様ですk … 』
原田「 14人 … あら 」
里見「 あっ 、あなたちゃん 」
庄司「 え 、野翠じゃん 、
こんなとこでバイトしてんの?」
矢野「 おや 、こんにちは 」
長井「 … 野翠さん?結局職員室にも
来ないで … ちょっといらっしゃい 」
いきなり先生たちが店に押しかけてきて …
つーかヤバいおじさんの歓迎会なわけ??
なら長井も落ち着こうよ〜!!!!!
あー 、眠い眠い寝そう 。
「 あなたー 、注文
取り終わったk … マリリン … ?」
『 え 、ちょ 、ん?マリリン?』
原田「 あら 、久しぶりね 。てっちゃん 」
『 てっちゃ … マリリン … んんっ?!』
田中「 えっ 、あの〜 … ?」
『 … お父さんゲイバー
なんか行ってたの?!?!?!』
里見「 あっ 、お父さん!」
父「 あっ 、申し遅れました 。
あなたの父親の 、野翠哲夫です 」
『 え?まって?なんかまた無視された?
あとあと話の展開早すぎね?え?ん?』
お店の奥から出てきた私のお父さん 。
ヤバいおじさんが経営してた
ゲイバーの常連さん … だったなんて ……… 。
それにしてもマリリン呼びほんとジワるww
佐川「 … お父さんのお店だったら
バイトには入らないんじゃないですか?」
長井「 ……… ごめんなさいね 、」
『 あ 、いえ … どのみち給料は貰ってるし 』
長井「 あなたねぇ … 」
父「 あなたの学校の先生たち?」
『 あ 、まあ 、』
父「 担任はどの方?」
原田「 私よ 」
父「 マリリンがあなたの担任なのか?!」
原田「 ええ 、もやしのね 」
『 もやしっていうのやめてくれません?』
父「 そっかそっかぁ〜 、それなら安心だ!」
『 … なんっも安心せんわ!!!!!
というかね!!!!ゲイバーなんか行ってる
からお母さんに逃げられるんだよ?!?!』
田中「 逃げられる … ?」
『 っぁ 、』
父「 … あははっ 、お恥ずかしながら 、
嫁は違う男の元へ行ってしまいまして 、笑
私だけの経営じゃキツイのでこうやって
娘にもお店の方手伝ってもらってるんですよ 」
なんてヘラヘラ笑ってるお父さん 。
お父さんが頼りないから
いつも放課後はお店の手伝い 。
制服デートなんて 、ナニソレ美味しいの
レベルにくだらない話だ 。
さとTと佐川先生とあと誰かがこっちを
見ていたとも知らずに私はずっと俯いていた 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。