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次の日 。なんか行く気になれなくて
グダグダしてたら遅刻しそうになった 。
あっ 、前にさとTいる!!!!!!
『 さーとTっ!』
里見「 わっ 、あなたちゃん 。おはよ 」
『 はよーございます!』
里見「 そういえば昨日休みだったの?」
『 … あーうん 、風邪引いてました!笑 』
里見「 大丈夫?」
『 全然大丈夫!もう元気100倍だから!』
里見「 そう 。っていうか
あれこの前の子じゃない?」
『 ほえ?どれどれ?』
里見「 あの子 」
さとTが指をさしたのは
この前も同じようなシーンで会った光岡だった 。
工事中の校門をなんか見つめていた 。
『 光岡じゃん 、光岡ぁ〜!!』
光岡「 … あ 、野翠 」
里見「 光岡くん何やってんの?」
光岡「 … 校門 、
どこ行ったんだろうって思って 」
里見「 通りやすくなったよねえ … 」
『 この前校門よじ登ってた変な
おじさんが壊したんだよ 。私らの担任 』
光岡「 … 」
里見「 行かないの?」
光岡「 やっぱり 、帰ります 」
『 え 、帰んの?』
里見「 留年するよ?」
光岡「 留年したら 、やめるんで 」
『 … すごい度胸だなぁ、、、』
私はそんな光岡みたいに帰る度胸なんてなく 、
ぐーたらと授業を寝ながら過ごしていたら
いつのまにか放課後の部活の時間になっていた 。
原田「 もうみんな知っての通り 、川崎が
怪我をしました 。当然メンバーからは
外れてもらいます 。それが原因で 、
補習期間中の練習ができなくなりました 」
川崎「 … 」
『 … 』
太田「 大会近いのに … ?」
堀江「 それまで自主練もダメですか?」
原田「 ダメです 。あたしあの時 、
練習終わりって言ったよね?」
全員「「 … 」」
原田「 … というわけで 、
今から特訓します!行くわよ!」
『 は?』
田中「 … 練習は禁止になったんですが 、
特訓とは練習ではない … ですよね?」
原田「 はい 。特訓ですから 」
田中「 やっ 、あのー 、えっと 、それは … 」
原田「 ほら急いで!お便秘ガールたち 、
お通じ開通させてあげるっつってんのよ!」
『 … 何言ってんのこの人 』
堀江「 さぁ … ?」
荷物を持って原田先生について行くことになった 。
連れてこられたのは水商売が盛んな
とある繁華街だった 。あー 、怖っ 。
田中「 原田先生 … これは … どこへ?」
原田「 特訓場に決まってるじゃなーい 」
田中「 なのでその特訓というのは … 」
原田「 ここよ 」
田中「 ここって … 」
原田「 さあみんな 、入って入って 」
田中「 ちょっと先生!」
『 のぶT!ちょっとお便所したいんで
後から行きます!場所忘れません!』
原田「 分かったわ 。いってらっしゃい 」
田中「 えぇ?!ちょっと?!」
少し目に入った人物が気になったから
その人めがけて全速力で走った 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!