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東条「 おい 、なんでだよ 」
『 … 』
明智「 お前のおかげで
学校戻れたとかやだから 。
頼ったとか思われたくねえし 」
原田「 あ"?のぶおちゃんでしょ?
今アンタだけだよ?あたしのこと 、
お前とか呼んでんの 」
明智「 だからそういうの頼んでねえんだよ 」
原田「 … なんで頼るのが嫌なの?」
明智「 、、、どうせ裏切んだろ 、?」
そう言う明智の目は悲しそうだった 。
大人を信用出来ない 。人すら信用できない 。
複雑な関係の親を持っている私の気持ちと 、
少し似ていたから何も言えずただ俯いていた 。
… なんか私がここにいるのは場違いな気がして
私は1人そのまま歩いて出て行った 。
みんなの止める声も聞かずに 。
『 はぁー 、、、』
近くの河原の草原で仰向けになって寝っ転がる 。
明智もきっとスッキリしてるんだろうなあ 。
嬉しいけど 、嬉しくない 。なんかやだ 。
むしゃくしゃしてゴロゴロ転がってると
走ってきた方からでっかい声が聞こえた 。
「 …… いー!!!すいーっ 、!!!野翠!!」
『 … っんで 、、、田中 、、、』
田中「 あぁっ!!いたぁ!!!
はぁっ 、よかったー 、はぁーっ 、」
『 なんで来たの 』
田中「 原田先生にパシられた 」
『 なんとなく察しはついた 』
田中は 、疲れたー 、なんて言いながら
私と同様に草原に仰向けで寝っ転がる 。
あーあー 、スーツが 。もったいない 。
『 高いんじゃないの 』
田中「 あー 、、、まあクリーニング
出せばなんとかなる 、はず 笑 」
『 … あっそ 。そもそも
来なくて良かったのに 。つか来んなよ 』
田中「 待って全速力で
走ってきたのにそれは酷くない?」
『 知らん 。頼んでないし 、』
田中「 … 明智もそうだけどさぁ 、
もうちょっと 、大人に頼ってみれば?」
『 ……… 大人って何 、?』
田中「 えっ 」
『 教えてよ 。教師でしょ?』
田中「 お 、大人っていうのはー 、、、
成人してる人 、のこと????」
『 じゃあ成人したら全員大人なんだ 』
田中「 あ 、いや別にそうじゃないけど!」
『 は?意味わかんない 』
田中「 スイマセン 、、、」
『 … 別にさぁ 、大人と子供
差別する必要なくない??なんで差別すんの?
子供だからダメだとか 、大人は良いだとか 、
大人でも分からないことあるんだから
子供と一緒じゃん 。差別はんたーーーい 』
田中「 俺に言われても 、、、( ) 」
「 確かに差別する必要はないわね 」
『 、、、は 』
上の方から声が聞こえて
少し体を起こし顔を上げると 、
顔面傷だらけののぶTと
クラスメイト全員がいた 。
その中に明智も混ざっていて 、
少しスッキリした顔をしていた 。
えーーー 、なになにみんなして煽りに来た?( )
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。