第119話

ひゃくじゅうはち
8,830
2019/06/06 12:15





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東条「 おい 、なんでだよ 」



『 … 』



明智「 お前のおかげで
学校戻れたとかやだから 。
頼ったとか思われたくねえし 」



原田「 あ"?のぶおちゃんでしょ?
今アンタだけだよ?あたしのこと 、
お前とか呼んでんの 」



明智「 だからそういうの頼んでねえんだよ 」



原田「 … なんで頼るのが嫌なの?」



明智「 、、、どうせ裏切んだろ 、?」























































































そう言う明智の目は悲しそうだった 。


大人を信用出来ない 。人すら信用できない 。


複雑な関係の親を持っている私の気持ちと 、


少し似ていたから何も言えずただ俯いていた 。


… なんか私がここにいるのは場違いな気がして


私は1人そのまま歩いて出て行った 。


みんなの止める声も聞かずに 。






































































































『 はぁー 、、、』




















































































近くの河原の草原で仰向けになって寝っ転がる 。


明智もきっとスッキリしてるんだろうなあ 。


嬉しいけど 、嬉しくない 。なんかやだ 。


むしゃくしゃしてゴロゴロ転がってると


走ってきた方からでっかい声が聞こえた 。









































































「 …… いー!!!すいーっ 、!!!野翠!!」



『 … っんで 、、、田中 、、、』



田中「 あぁっ!!いたぁ!!!
はぁっ 、よかったー 、はぁーっ 、」



『 なんで来たの 』



田中「 原田先生にパシられた 」



『 なんとなく察しはついた 』
















































































































田中は 、疲れたー 、なんて言いながら


私と同様に草原に仰向けで寝っ転がる 。


あーあー 、スーツが 。もったいない 。
































































































『 高いんじゃないの 』



田中「 あー 、、、まあクリーニング
出せばなんとかなる 、はず 笑 」



『 … あっそ 。そもそも
来なくて良かったのに 。つか来んなよ 』



田中「 待って全速力で
走ってきたのにそれは酷くない?」



『 知らん 。頼んでないし 、』



田中「 … 明智もそうだけどさぁ 、
もうちょっと 、大人に頼ってみれば?」



『 ……… 大人って何 、?』



田中「 えっ 」



『 教えてよ 。教師でしょ?』



田中「 お 、大人っていうのはー 、、、
成人してる人 、のこと????」



『 じゃあ成人したら全員大人なんだ 』



田中「 あ 、いや別にそうじゃないけど!」



『 は?意味わかんない 』



田中「 スイマセン 、、、」



『 … 別にさぁ 、大人と子供
差別する必要なくない??なんで差別すんの?
子供だからダメだとか 、大人は良いだとか 、
大人でも分からないことあるんだから
子供と一緒じゃん 。差別はんたーーーい 』



田中「 俺に言われても 、、、( ) 」



「 確かに差別する必要はないわね 」



『 、、、は 』


































































































上の方から声が聞こえて


少し体を起こし顔を上げると 、


顔面傷だらけののぶTと


クラスメイト全員がいた 。


その中に明智も混ざっていて 、


少しスッキリした顔をしていた 。


えーーー 、なになにみんなして煽りに来た?( )













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