第6話

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2020/05/31 02:42
藤襲山での試練を終え、俺は鬼殺隊士として鬼を狩り続けた。
同期の錆兎と義勇ともよく任務に行くようになった。
17で柱になった。
柱として歳若い方ではあった。
しかし、そんなのは関係ない。ただの名称の違いだ。
一般隊士だろうが柱だろうがただ鬼を狩ればいいだけ
19で継子ができた。
俺の弟弟子、獪岳である。



───



鳴屋敷の薬が切れたから俺は花屋敷に薬を取りに来ていた
カナエ「あら、そう言えば鳴弥君の弟が来てたわよ」
鳴弥「……弟…」
弟。つまり、実弥と玄弥が来ているということか?
ダメだ。それはダメだ。
あいつらは鬼殺の道なんか来なくていい。
ただただ普通の生活をしていて欲しい。
カナエ「鳴弥君?」
鳴弥「………俺に、弟なんかいない」
カナエ「え…」
実弥「兄貴ィ!」
玄弥「兄ちゃん!」
実弥と玄弥が扉を開け、入ってくる。
実弥「俺達、ずっと謝りたくて」
実弥は隊服姿。玄弥はまだ入隊して居ないのか普段着。
俺は心を無にする。
鳴弥「おれに、弟なんか、いない」
実弥「……は?」
玄弥「何言って、」
鳴弥「去れ、お前らみたいな弱っちぃ隊士なんか、足でまといなんだ」
カナエ「ちょっと、鳴弥君?」
鳴弥「うるせぇ!いいから鬼殺隊なんか辞めちまえ!目障りなんだよ!」
実弥は呆気にとられ、玄弥は今にも泣きそうな顔をする
この場に居ると要らないことを口走ってしまいそうだったから、俺は足速にそこを離れた

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