第8話

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2020/04/14 10:00
その頃俺(剛)は、セイラさんと、曲作りをして舞い上がっていた。
セイラさんと二人きりでいれること、曲作りが、できることが、何よりも嬉しかったから・・・・


でも、セイラさんは・・・
俺の気持ちには、全く気付いてくれやんのや・・・・
セイラ
セイラ
ったく、光一のやつ、レイラにデレデレして、バカみたい
堂本剛
・・・・・(切ないなぁ~)
セイラ
セイラ
光一なんて、大嫌い
堂本剛
それ、2回目やけど・・・・(それでも俺は・・・・・)
セイラ
セイラ
ねぇ、剛は、どうなの?
堂本剛
え゛っ?いきなり俺の話?!Σ( ̄□ ̄;)
セイラ
セイラ
剛は、今、好きな人いないの?
そう言って、顔を近づけてくる彼女(/≧◇≦\)
堂本剛
お、俺は・・・・
そういうこと、なんで平気で出来るんやろ・・・・
セイラ
セイラ
私のことを、いつも応援してくれるし・・・話聞いてくれるし・・・・
光一とちがって優しいし・・・
堂本剛
ん・・・頑張れ、セイラさん。
セイラ
セイラ
うそ!剛は、今、誰かを思っているんでしょう?
堂本剛
(;゜0゜)ギクッ(うそや、まさか、バレてしもたんじゃ・・・💦)
セイラ
セイラ
だって、歌詞がすごく切ないもん!誰かを思っていなきゃ書けない詞でしょ?
堂本剛
(・・近いんやけど・・・・・)い、いるような?いないような(ごまかすしかない)い、いなくてもかけるやろ・・・
セイラ
セイラ
ねぇ、誰なの?この間、レストランにいた、女の子たちのなかに、実はいたりして?
堂本剛
まっさか・・あの子達は、ファンやで?(たぶん。)
っていうか、鈍感な子で助かったかも・・・・
セイラ
セイラ
何よ!じゃあ、私の知ってる子なの?それくらい教えなさいよ
堂本剛
そ、そんなに知りたいんか?
セイラ
セイラ
うん!知りたい!だって、こんなに思ってる歌詞がかけるんですもの・・・
堂本剛
・・・・よく、知ってる子やで?(なんか、辛くなってきた・・・・・)
セイラ
セイラ
あー!わかった!!ADの・・・
堂本剛
・・・ええやん、俺のことは・・・
セイラ
セイラ
えっ?でも・・・・
堂本剛
おれは、彼女が、幸せになれれば・・・・
笑っていてくれれば、それでエエから・・・・
セイラ
セイラ
やっばりいるんじゃん。それじゃあ、剛が、幸せになれないよ。
ねぇ、どんな子なの?
堂本剛
・・・・彼女はな・・・・・
セイラ
セイラ
うんうん。
堂本剛
彼女はな、俺の前やと、自分の好きな人の話をするんや・・・・
セイラ
セイラ
えっ?
どうして、そんな悲しそうに笑うの?
堂本剛
さぁ、この話はこれで終わりや。もう、こんな時間やし、レイラさん心配しているから帰るで?
送るから・・・
セイラ
セイラ
・・・・やだ、帰りたくない・・・・
堂本剛
セイラさん?
声色が変わった?
セイラ
セイラ
・・・レイラのいる場所なんかに・・・・・
ガシャン
なにかが割れる音がした!
堂本剛
危ない!セイラさん!!
セイラ
セイラ
きゃあ
そのとき、破片が俺の肩に刺さった
堂本剛
っツ・・・・
セイラ
セイラ
・・・剛?
大丈夫?
堂本剛
・・・・大丈夫や・・・・
セイラ
セイラ
でも、ひどい怪我・・・・
病院いかなきゃ・・・・
堂本剛
セイラさんに怪我がなくてよかったわ・・・
セイラ
セイラ
剛、すぐに病院に行きましょう。
私のせいでごめんね・・・・
俺はこのとき思ったんや?なんで、電灯が、割れたのか・・・・

もしかしたら、力をコントロール出来なくなっていたんやないかって。

そして、すぐ、病院にきてくれた光一と、レイラさん。
堂本剛
大丈夫、大した怪我やないから・・・・
それでも、少しは安静にしてなきゃならへんけど・・・
レイラ
レイラ
・・・・
バシッ
レイラさんが、セイラさんの頬を叩いた
堂本光一
えっ?
堂本剛
・・・レイラさん・・・
セイラ
セイラ
な、何するのよ
レイラ
レイラ
あなたのせいで剛さんは死にかけたのよ?
セイラ
セイラ
なによ!セイラには関係ないでしょ?
レイラ
レイラ
関係あるわよ!
いつも穏やかなレイラさんが、声をあげた
セイラ
セイラ
ないわよ!
堂本剛
やめるんや!ふたりとも・・・
なんだか、エスカレートしそうで、恐かった。
ビビ
なんだか、また、ガラスが割れそうな音がしたから・・・
堂本剛
これ以上、セイラさんを興奮させたらあかん。
レイラ
レイラ
わたしは、あなたの姉ですもの
セイラ
セイラ
わたしは、あんたをお姉さんだともう、思っていないわ
堂本光一
・・・!
堂本剛
・・・・
出口の見えない迷路をさ迷っている俺たちは、とうとう危険な場所に一歩足を踏み入れてしもたんや。

セイラ
セイラ
・・・・・
堂本光一
・・・
レイラ
レイラ
セイラ!ダメよ!
セイラ
セイラ
あんたなんか、大嫌いよ!!
彼女に、近づけやん・・・・
堂本剛
レイラさん・・・もしかして彼女・・・
俺は、レイラさんに近づき、
レイラ
レイラ
えぇ、彼女は、自分の力を爆発させてしまいました。
堂本光一
(なんでや。なんで二人はこんなに親密なんや・)
光一の様子がおかしい
堂本光一
俺がいないところで二人は・・・
なんでや、剛
堂本剛
えっ?光一?
堂本光一
剛は、知っていたんか?セイラがいつかこうなることを
堂本剛
レイラさんが、倒れたときに聞いたことや・・・
レイラ
レイラ
どうしたんですか、光一さん!
様子が・・・
堂本光一
俺の気持ちを知っていて・・・・
彼の声色も変わり・・・俺の首を絞め始めた
堂本剛
・・・・光一・・・
レイラ
レイラ
やめて!光一さん!
セイラ
セイラ
レイラなんて・・・・大嫌い・・・大っ嫌い
俺の首を絞める光一の手の力が強くなる・・・・
堂本剛
・・・うっ・・・光一・・苦しい・・・・
フフフ、セイラ。お前がこの力を使うときを待っていたよ
レイラ
レイラ
待ちなさい!セイラを連れていってもあなたたちの好きにはさせないわ
堂本剛
・・・一体・・・どないな・・ってるんや・・・・
こいつは俺たちが、連れていく・・・
バレないようにしていたのに、とうとうバレてしもた・・・
ついでに、こいつ(光一)も、連れていく
ビシッ
レイラ
レイラ
きゃあ
堂本剛
やめるんや!光一は、関係ないやろ
・・・・
堂本剛
うっ
俺の肩に激痛が走った・・・
お前たちは、ここから立ち去れ
堂本剛
やめろ!光一を、連れていくな!!
そうして、消えてしもた・・
レイラ
レイラ
あっ・・・
堂本剛
セイラさん!!
光一!!
光一!目を覚ますんや!
レイラ
レイラ
彼女の力がこんな強い力に抑えられていたなんて・・・・
堂本剛
レイラさん、光一と、セイラさんは、どこへ飛ばされたんや
レイラ
レイラ
きっと・・・時と時の間・・・・
光一さんのような普通の人間にはとても危険な場所です。
堂本剛
そんな、あほな・・・・
レイラ
レイラ
でも、剛さん。・・わたしに、力を貸してください。
1つだけ助ける方法があります。
助けたいんですよね?光一さんを。
堂本剛
当たり前や。
俺の大事な仕事のパートナーや。
これは、一生譲れやん
レイラ
レイラ
だったら、大丈夫です。きっと、取り戻せます。
そして、飛ばされた二人は・・・
堂本光一
・・・・?ここ、どこや?
セイラ
セイラ
えっ?
なぜか、さっき起こったことを覚えていない二人・・・・
堂本光一
なんか、この重圧・・・苦しい・・・
セイラ
セイラ
光一、大丈夫?

・・・まさか、わたしのせい?
さっきの剛のケガも・・・
光一を、ここに連れてきてしまったのも・・・・
セイラ
セイラ
どうしよう・・・・光一・・・・o(T△T=T△T)o
堂本光一
えっ?
セイラ
セイラ
わたし・・・わたし・・・・
セイラは、思わず光一に抱きついた・・・
堂本光一
・・・・セイラ?・・・・・(震えてる?)



セイラさんは、気づいてしまったんや・・・・
自分の力の未熟さに・・・・
セイラさんのその腕を振りほどけずにいる・・・・
堂本光一
俺、剛に何を言うてしもたんやろ。
気がついたら、ここにいたんや・・・・
何も、覚えてないんや・・・・
セイラ
セイラ
・・・・・
堂本光一
何か言いたそうな剛の顔は覚えている・・
だけど、その顔は苦しそうで・・・・
一体俺は、剛に何をしたんや・・・・
剛は、何かを叫んでいたような?
セイラ
セイラ
ここは、時と時の間・・・
私たちは゛時間の空間゛に閉じ込められたの
堂本光一
えっ?時間の空間?
セイラ
セイラ
きっと、わたしを追いかけてきた組織に私の存在がバレてしまったのよ
堂本光一
組織?

そういえば、あいつら・・・・
謎のサングラスの男
セイラ様を知らぬか?
堂本光一
あいつらが姿を消すことができたんは・・・
セイラと同じ力を持っているから?
セイラ
セイラ
・・・・・・
堂本光一
セイラ・・・
セイラ
セイラ
私の力なんて未熟なのに光一や、剛を、巻き込んじゃうくらい未熟なのに・・・・
堂本光一
セイラ?
セイラは、泣き出した・・・・
セイラ
セイラ
わたしが気づくのが遅かったから・・・・
何度もレイラに忠告されていたのに・・・・
ちゃんと、聞かなかったから・・・・
堂本光一
落ち着け、セイラ・・・
セイラ
セイラ
わたしには、セイラが持っているものがないの。
わたしは、レイラにはずっと追い付けないの・・・だから・・・
堂本光一
大丈夫や。君にもちゃんと持ってるものがある。
いつもの憎まれ口は、どうした。なんか、ほっとけやんやんか!!
セイラ
セイラ
でも、わたしの心は、レイラの憎しみが消えない・・・・
光一が、好きだから・・・・
レイラといる光一に、嫉妬しすぎる自分がいるから・・・・
セイラ
セイラ
私のせいで両親は死んだの・・・・
だから、生きてる時代に戻って歴史を変えたかっただけなの。
でも、いくら変えようとしても、未来はいつも同じ・・・・変わることはなかったわ・・・・
堂本光一
過去は、振り返らん方がええ・・・・
どんなに願っても、この人間界では、亡くなった人は、かえってこやんからな。俺たちも・・・そして、君たちも・・・・
セイラ
セイラ
剛と同じこと言うのね
堂本光一
えっ?
セイラ
セイラ
わたし、剛に過去を見せようとしたら、見たくないって言われたの。すごく叫ぶからビックリしちゃった
堂本光一
俺だって見たないわ。剛と同じことするんやないかな。
セイラ
セイラ
でも、わたしは・・・
堂本光一
君らは、未来を生きる人間なんやろ?だったら、前を向いていかな・・・
だんだん、苦しくなってきた・・・
堂本光一
君と、レイラさん二人で・・・作っていくんや・・・
二人でしか・・作れない・・
未来を・・・・・ハァハァ・・・・
光一が、ふらついた
セイラ
セイラ
光一?大丈夫?
堂本光一
・・・大丈夫・・ハァハァちょっと・・・苦しいだけや・・・ハァハァ
セイラ
セイラ
光一・・・・
痩せ我慢だ・・・・
それきりしゃべらなくなった・・・・
謎のサングラスの男
フフフ。
レイラ。君が一人になるのを待っていたよ
セイラ
セイラ
私の力をどうする気なの?
謎のサングラスの男
お前はその力をわたしに、授けてさえくれればよいのだ。
その男も解放しよう
セイラ
セイラ
・・・・・
堂本光一
・・・・・・
レイラ
レイラ
・・・セイラ、お願い・・・
反応して!
レイラさんは、祈り続けた。
堂本剛
レイラさん?
セイラ
セイラ
助けて・・・・・
レイラ
レイラ
セイラ?
セイラ!どこにいるの?
セイラ
セイラ
レイラ?レイラ?
微かだが、お互いの声が、聞こえているようだ・・・・
セイラ
セイラ
レイラ!お願い!助けて!
それは、セイラさんが、初めてレイラさんに、助けをもとめた瞬間だった・・・

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