角名さんのブロックって、私ん中だと一番嫌なんやよね...。
相手のブロッカーを操ってくるんやもん。
体全体で打ってくるから、打点の幅はあるし威力もそのままやし。
で、またリベロの子狙い。
そろそろ集中力切れると思っとったんよね。
何でこっちのミスを悔しがってんやろ。
大分点差も開いてる。
アランさんがサーブを上げたけど、コートの外に行ってまった。
2回目のサーブは、アランさんがきちんと上げた。
侑兄ちゃんが角名さんにトスを上げる。
飛雄君の手の真横に、角名さんがスパイクを打った。
今もやったな、全体で打つスパイク。
クロスで打つ予定が、飛雄君達に邪魔された。
それすらもフェイクで、ブロッカーをクロスに引き付けて、打つ瞬間に逆へと打った。
スパイクの威力もそのまんまやから、強烈なスパイクとなる。
だとすると、次は...。
銀島さんのサーブをリベロの子が上げた。
11番の子のスパイクを、角名さんがワンチした。
侑兄ちゃんがアランさんにトスを上げた。
でも、ブロッカーに触れられてんよな。
押し込まれたボールを赤木さんがカバーして、治兄ちゃんがレフトにいるアランさんに連続で送った。
ブロックの真上だ。
やっと10点差まで追いつめた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。