チョンウォヌ , 寝不足なう
そんな大声出してねーって …
多分… 全部ヌナのせい .
もう , って言ったって
思ってる以上に経ってるし ,
そんなに早くない気もする .
ミンギュの問いにそう返せば
キャッキャする質問主 .
そんなに面白い話でも
ないように感じるんだけどなぁ ,
そう聞いて , 怒らないかと
ビクビクしながらも
言葉を紡いだ彼女の答えは
顔 , だった .
書いてある詳細も本当かどうか
分からないまま , 喋りもせずの状況で
好きだと断言する方がきっと
何倍も難しいだろうし .
顔でしか判断なんか出来るわけないだろう .
けど , 気持ちが芽生えずして
はっきりしないまま
ヌナとの関係を続けていくのなら
ヌナに失礼な気もしてきてはいる .
ヌナはどうか知らないけど
俺にヌナが好きという気持ちは
今のところ何も無いから .
考える素振りをするミンギュと
欠伸をするジフナ .
俺にまで欠伸が
移りそうになった時 ,
ミンギュが声を上げた .
俺的になんで2ヶ月間なのかが
気になってくるところではあるけど …
成程な …
まぁそれはヌナにもいいのかもしれない .
婚期とか , 気にしてるから
マッチングアプリしてんのかもだし
時期逃すと終わるよな .
俺なんかに油売ってる暇 ,
本当はないのかもしれないし …
本当にいいのか悩んだ .
もし気持ちが芽生えなくて
仮にそういう別れをしたのなら
ゲームするなんてことも
出来なくなるんじゃないかって .
でも時間は待ってくれないから ,
ダラダラしてられない .
ヌナに連絡をしようと携帯を取り出す前に
講師がやってきてしまった .
とりあえず … 後で連絡しよう .
ぐるぐるとする脳内を消し去るように
俺はテキストを開いた .
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。