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第3話

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38
2019/04/27 01:59
み…さみ…うさみ…宇佐美!!バシッ
「いったぁ~~」
クスクスクスクス
クラス中から笑い声が聞こえてくる。
私は授業中に寝てしまって、担任の先生__きみしーこと、きみしま先生に叩き起こされたのだ。
「だっせ」
「ばーか」
幼なじみのゆうたとれんが、ひときわ大きな声でそう言うと、クラス中にまたまた笑いが起こった。
「すみません~~!!二人ともうるさいッッ」
私はきみしーに謝り、二人に言い返した。
ゆうたとれんとは、生まれた時から、何をするにもずーっといっしょ。それは、高校生になった今でも変わらない。
「まあいいけど、次 反省文なー。」
きみしーが言う。
「きみしー!それ昨日も言ってたじゃん笑」
親友のりさだ。
自慢じゃないけど、私はほぼ毎日のようにきみしーに怒られては、このセリフをもらっている。きみしーはまだ25歳。若くて、おまけに優しいもんだから、生徒に大人気だ。
そのあとも、やりとりを続けていると、いつのまにか四時限目の終わりを告げるチャイムがなってしまった。
「あ~~!また授業おわんなかった。」
きみしーが落ち込んでいたから、
「ごめんごめんー!」
私はふざけ半分で謝った。
そのあとは、りさと一緒に購買に向かった。

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