第37話

30:スカジャン『嘘とホント』1
915
2019/04/19 14:11
朝比奈→奏(かなで)
橋本→匠海(たくみ)
清原果耶→麻耶(まや)
神尾楓珠(ふうじゅ)→尚(なお)

四角関係
奏→匠海
↑ ♡ ↓
尚←麻耶


奏語り



『嘘とホント』


奏「すっ...好き!です!」


麻耶「私じゃだめ...なの?」


匠海「え.../////.....ちょっと待って...俺...」


尚「...こっち振り向いてくれないかな.....」


ーーーーーーー




これは私の苦くて甘い高校の時の話です。



匠海「かなで〜!ちゃらりん〜」

奏「はいはい笑何それ?」

匠海「だって、可愛いじゃん?」



私の幼馴染、匠海。男女共に好かれる人です。

色んな人に目を向けてるから、

近くにいる私の思いは

いつまで経っても届かない。



匠海「麻耶じゃん!はよ!」

麻耶「おはよー!」


匠海は、麻耶に好意を向いている。完全に。


匠海「好きだよ」

麻耶「ありがと!」

匠海「付き合ってよ」

麻耶「だから無理だってー!笑」

匠海「えーケチ笑 じゃあ奏付き合ってよ」

奏「なんでよ笑笑」

ここで私が「いいよ?」って言ったら

付き合ってくれるかもしれない...。

けど、これは“ノリ”だから。




キーンコーンカーンコーン




先生「チャイム鳴ったぞー座れー」



ガタガタガタ


私の恋なんて、実らないのかな。






キーンコーンカーンコーン





モブ女1「匠海くん!今日一緒に帰らない?」

モブ女2「いつも奏達と帰ってるじゃん。今日ぐらいいいよね?ね!」

匠海「いや、俺は...」

モブ女3「んじゃ行こうよ!」

奏「うちら3人で帰ってるねー」

匠海「置いてかないでよ!」

麻耶「尚ー帰ろ!」

尚「...ん。」





トコトコ...


麻耶「尚ー、付き合って?」

尚「なんで?」

麻耶「好きだから?」

尚「んー無理?」

麻耶「またかー。」



毎日、何回も告白を繰り返しています。







とある日の放課後...。

4人で帰ろうとすると...



麻耶「かなー、匠海と先に帰っててー」

奏「うん?わかった。」


【教室に麻耶、尚以外いなくなる。】


尚「麻耶、なに?」


ドン

麻耶「尚...私じゃだめ...なの?」

尚「...俺は奏が好き。だから無理。」

麻耶「かなは...かなは!...匠海が好きだから。私が誰かと付き合えば匠海も私に『好き』と、からかって言わなくなるはずじゃん。そしたら、奏も......勇気が出るはず。私と付き合うことで奏の初恋叶うんだよ?」

尚「俺は...」

麻耶「かなじゃなきゃダメなの!?」



(-H-´ )プィッ


尚「...こっち振り向いてくれないかな.....」

麻耶「なんでよ。」


尚「困らせないで。」

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