第26話

個性的な仲間
1,123
2021/03/19 06:08
相澤 消太
以上でHRは終了だ..と言いたいところだが、最後に1つ連絡がある
芦戸 三奈
ねね、それってガッポイ系!?
上鳴 電気
それともキツい話ー?
先生の一言から、生徒達が口々に予想を始めていた
全く話を聞かない生徒達に、先生は少々憤りを見せていた
相澤 消太
静粛に
この一言で、一同は静まり返った
それは言葉がキツかったというのもあるが、先生の雰囲気がそれを物語っていたからである
相澤 消太
はぁ...
相澤 消太
入って来い
???
はい
ドアが開き、1人の生徒が入って来た
入って来たのは、高校生にしては少し低めの身長の少女だった
白髪があらゆる光に反射し、まるで自ら光っているようにも錯覚できた
相澤 消太
転校生だ
A組一同
ガッポォォイ!!
(※ガッポイ=学校ぽい の略)


転校生の訪れに、生徒達は驚きと共に歓喜した


尚、それは転校生が来ることを知っていた耳郎を除いてだ
相澤 消太
......
相澤 消太
自己紹介を頼む
???
はい
軽く返事をすると、転校生は視線を生徒たちに向けた
琴花 あなた
琴花あなたです
琴花 あなた
.........
A組一同
.......
切島 鋭児郎
え、それだけ..?
相澤 消太
琴花、空いてる席に座れ
上鳴 電気
いや先生進めないでよww
生徒達が琴花のあいさつに困惑している中、琴花は1人空席へと歩みを進め、ついには着席した
葉隠 透
んんんあなたちゃんすっごく冷静
こうして、ヒーロー科1年A組に琴花というまた新たな個性的な仲間が加わった




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...........面倒くさい
芦戸 三奈
ねぇ、中学どこなのー?
葉隠 透
男の子のタイプは??
上鳴 電気
個性は個性はっ?
頼むから話しかけてこないで
耳元でわちゃわちゃしないで


....うるさ
このクラスは確かに楽しそうだし、真面目な一面もあるし、私のことをどうにか攻略してくれるだろうとは思っている

でも...


うるさい
頭がパンクしそう..私は聖徳太子じゃない..
緑谷 出久
み、みんな、それくらいにした方が..💧
八百万 百
緑谷さんのおっしゃる通りですわ
聞きたいことは、これから共に過ごしていく中で少しずつ知っていきましょう?
なんだ、中にはまともな人間もいるんだ
まぁ、いてくれなければ困る
いないと学級崩壊は愚か、
私はすぐに雄英を辞めてるよ
その時、ふと思い出した
琴花 あなた
そう言えば、君はここに入学したんだったね
緑谷 出久
あ、うん
でも驚いたよ
緑谷 出久
まさか琴花さんが雄英に来るとは思ってなかったから
琴花 あなた
私も思ってなかった
緑谷くん
彼は私と同じ中学出身だ
ついでに言うと爆豪くんも


でも..緑谷くんは無個性だと爆豪くんが言ってた
なんでここ雄英にいるのか、少し気になった

しかし、事情というのは誰にでもあるもの
あの時彼は私について触れないでいてくれたから、その代わりと言ってはなんだけど、私も彼に触れないでおくことにする
麗日 お茶子
2人は知り合いなん?
琴花 あなた
一応、クラスメイトだったよ
麗日 お茶子
そうなんや、幼馴染ってやつかぁ
琴花 あなた
そうだね
さて、私はこのクラスで高校生活を謳歌することになったのだけれど、正直1つ大きな不安がある

高校あるあるだと言われている、馴染めるかとか、友達ができるか、とか、そんな感じじゃないけど..

なんと言うか.....


生徒一人一人が厄災を抱えていると言うか...


とにかく、このクラスにいる限り退屈はしないと思うでも、
多分すごく面倒だと思う


具体的には分からないけれど、この様子だと色んな厄災に巻き込まれそうな気がする


でも、私はただ平然を装うだけだ
地味に過ごして、目もつけられないようにして、ただ、平穏な日々を送るだけ










私の物語は、ここから始まったと言っても過言ではないよ






















作者
作者、復活致しました

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