ぞろぞろと現れるヴィランの群れ
憎ったらしい笑みを浮かべた奴,しかめっ面の奴,何食わぬ顔をした奴..
色んな奴がいるものだと鑑賞に浸っている
余裕などなく、
事の重大さは刻一刻と大きくなっていく
黒い煙に包まれた男がそう言った
「戴いた」という言葉が示すのは、雄英の情報漏洩
誰かがリークしているのか...
いや、今は現状に集中すべきかな
今度は全身に手のようなものを装着した男が
そう言った
淡々と発するその様子に酷く嫌悪感を抱いた
何も解決策が思いついていないまま、ことはどんどん進んでいた
イレイザーは私たち生徒を13号に任せ、単身で乗り込んだ
もちろん無策な訳じゃないだろうし、勝てない勝負には出ていないはず
でもさすがに無理がありすぎる
とりあえず今はプロに従うのが最善なんだろうね
社会的には
全員で出口に向かう途中、イレイザーの一瞬の隙をついたヴィランがいた
1番警戒していた黒い煙のヴィラン
とにかく胡散臭い
内容がやたらと長く丁寧な割に殺気しか溢れていない
言っていることは本気だろうけど、敬意は全て嘘っぱちだ
うざ
霧人間の個性によって一時的に視覚を遮られた
恐らく、霧に巻き込まれた人は別の場所に飛ばされるんだろうね
ワープゲートみたいな感じかな
さっきの登場の仕方もそんな感じだったし
殺傷能力は決して高くないけれど、統率を重んじるヒーローにとってはかなり嫌な相手
為す術がなかった
この霧は風系の個性でもあればいとも簡単に回避出来たかもしれないけど、私の個性じゃ何もすることが無い
ただ、私たちは闇に呑まれるしか無かった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!