この峰田って子、第一印象は最悪だけど、意外と冷静にはなれるようだった
テンパったりすることの方が多いみたいだけど、思考自体は合ってる
八百万さんは創造の個性で閃光弾を創った
私は事前に渡されていたサングラスをかけ、閃光弾の光に備えた
八百万さんの手から閃光弾が離れた途端、強い光を発生させ、当たり一体が光で包まれたその瞬間に上鳴くんと峰田くんに近付き、拘束を試みた
感想を述べます。
変なブヨブヨを踏みました、とても気分が悪いです。
と、ふざけている余裕なんてない
これは峰田くんの個性"もぎもぎ"
現状、私は行動不可能ということになる
放電で地下の電線に電極が流れ、その反動で地割れが起こった
それによりバランスを崩した八百万さんは思わず地面に手を着いてしまった
私たち2人は専用の拘束具で縛られてしまった
ということで、これで私たちは敗北
そう、これは全部嘘
だって言ったじゃん
今までのは、全て上鳴くんと峰田くんが見ていた夢に過ぎない
リナリアの花から放たれる霧に知らずとして迷い込んでしまうと、幻想に陥ってしまう
私は個性の同時使用をしていたのだ
誘惑の香りで彼らを霧の中に誘った
同時使用なんて初めて行ったけれど、なかなかできるものだね
この作戦を考えてくれたのは八百万さんだ
私はまだこのクラス全員の個性を把握しきれていないので、対応力が1番低い
だからこそ、情報として八百万さんの力を借りた
彼らの個性を把握している八百万さんだからこそ編み出すことが出来た作戦だ
どのグループに当たってもある程度は有効性がある作戦にすることで、順応性も高まる
その後、私たちは2人に拘束具を付け、この試合に勝利した
リナリアの花を消滅させると、瞬時に霧が晴れた
この霧は対象を絞ることができないのと範囲が狭いのが欠点だけれど、それを良く理解して作戦を編めば利用くらいできる
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さて、なんやかんやで私のの演習は終了
やっと休憩の時間
もう動きたくない
気力が全部吸い取られた
もう無理
寝たい
でもまだ演習は終わらない...速く終われ....
いっそのこと呪ってやろうか
すごく睨まれた
緑谷くん....麗日さん曰く、相当なヒーローオタクだそうで、クラスメイトの情報も色々とメモしているらしい
まぁ、ヒーローオタクなのは知ってた
ごめんね、緑谷くん
面倒くさいんだ、今、猛烈に
事前に用意されていた2つの箱
その中にはくじが入っている
響香は両方の箱に同時に手を突っ込み、くじを引いた
響香が申し訳なさそうな目でこっちを見てきた
その眼差しを見れば誰でも分かるよ、ペア、私なんでしょ
私はそっと生徒の軍から抜け、響香の隣へ向かった
頑張ろ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。