《あなたside》
外食してきたため帰りが遅くなってしまった。
既に夜の10:00だった。
3人を起こさないように静かにリビングへ向かう。
リビングにはそらだけが残っていた。
珍しくそらが夜遅くまでリビングにいた。
そらの顔はどこか寂しげで、
今までの元気さとは全くの別物だった。
そらの隣に座り 顔を覗き込む。
離れて見てたから気づかなかったけど、
そらの目腫れてる…
そらは俯いたまま何も喋らない。
それでも私は続ける。
そう言ってそらはまた泣いてしまった。
私は泣いているそらを抱きしめて背中をさすることしか出来なかった。
私たちにとって大きな存在がいなくなってから既に3週間。
アバのメンバーは少しずつ前に進み始めています。
続く 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。