あなたside
私はプロデューサーさんに呼ばれ次の出演のオファーをされスケジュールを確認していた
今はその帰りで廊下を歩いている
なんて思いながら歩いていると少し前を俯きながら歩くジミンを見つけた
私は駆け寄りジミンに声をかけた
そう声をかけるとパッと顔を上げた
しかしジミンは何も言わない
心配になりそっとのぞき込んだ
ぎゅ
すると突然ジミンが抱きついてきた
ジミンは私を抱きしめながら泣いている
私の好きな人が振られて泣いている
正直複雑な状況だ
君が泣いている姿なんて嫌なのに振られて安心している自分がいる。
そんな思いを隠し私は彼の頑張りを讃えた
君がそんなことを言うから気持ちが抑えられないんだ
まだ、伝える気はなかったのに勝手に口から出てしまった
君にやっとの思いで伝えたこの思いも伝わらないまま儚く散った
私とジミンは無言で楽屋に戻った
泣いた人ぉーー!!!!ㅋㅋ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!