-翌日
今日もまたいろいろ起きそう。
まずももねと隼のこと。
2人のためになるといいな。
そして玲於のこと。
喋ってくれるかな。
あんなに自信あったのにこうなると不安。
まぁ1日頑張ろ。
-お昼
はぁ一緒に食べる人いなくなっちゃったな
あっ佐野くん誘おうかな
今日喋るって決めたんだもん
行ってみよう
玲於は男子の前ではほんとに人気者。
なのになんで亜嵐は嫌なんだろう。
私は今動揺を隠せないでいる。
あの亜嵐が
私のことを好きなんて思いもしなかった。
亜嵐は学級委員のパートナーとしてとっても大切な存在。
でも付き合ったらそれが彼氏としてになる。
私は本当にそれを求めているのか。
亜嵐をそんなふうに思うことが出来るのか。
亜嵐は女子からもモテるしほんとにいい奴。
だからこそ決断に迷う。
じっくり考える。
自分に嘘をつかないように。
-お昼後
隼には好きな人がいるんだ。
ももねはほんとにすごいな。
ほんとに隼が好きなんだ。
ここまで好きでいてくれる人を振るってなかなかだな。
でもこれが隼の答えなんだもんね。
それはちゃんと尊重しよう。
-帰宅時
あっ玲於と話せなかった。
少しでも話したかったな。
まだいるかな?
探してみよう。
-5分後
玲於すんごく顔赤い
ほんとに慣れてないんだな
なんかおもしろい人
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!