健人side
ガラガラ_
あなた「あっ!けn」
「中島くぅ〜んっ♡」
5時間目の予鈴がなって教室に戻ったらこの有様
風磨たちは笑いをこらえて自分の席に座ってしまった
最悪だ
「中島くんってかっこいいんだね!」
「なんでコンタクトにしないの〜?」
「前髪も切りなよ!絶対似合うって!」
話したことないような女子ばかり
腕絡めてきたりベタベタ触ってきたり
さっきあなたちゃんに呼ばれたのは気のせいかな?
席戻りたいんだけど…
イライラがたまってきた俺は
『…っ授業の準備しなきゃいけないんでっ』
「え?あ、ちょっと…」
無理やり女子の輪から抜けて走って席に着いた
あなた「健人!!!」
『なっ、なにっ?!』
席に着いたら次はあなたちゃんからお怒りの声が
今日ご機嫌ななめなのかな…?
あなた「お昼どこ行ってたの?」
『え…っと、他の教室行ってて…』
あなた「ふ〜ん…放課後」
『へ?』
あなた「勉強!教えて!!」
『は、はい…』
命令っぽいお願いをされた
でも楽しみだなぁ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!