第59話

忘れたくない人 ⑨
438
2022/03/21 16:01
自分

あれから見えない位置を大量に。



切っているうちに、脳内麻薬が出ていたのか


楽しくて、辞められなくなっていた



とりあえず手当をして1度辞めたが、






それと同時に、
自己嫌悪の呪いがかかってくる



・・

そらびびside
かあいいちゃん
かあいいちゃん
…あれ、あなたてぃんまだ戻ってない?
アマル
アマル
見たいだけど……大丈夫かな?
そらびび
そらびび
あ、でもさっき足音聞こえたし部屋いるとか?
ぷりっつ
ぷりっつ
じゃあびびお前様子見てこいよ( ・∇・)
そらびび
そらびび
何でだよ( ・∇・)
ぷりっつ
ぷりっつ
暇だろどうせ( ・∇・)
そらびび
そらびび
みんな暇だろ( ・∇・)


・・

部屋の前
そらびび
そらびび
あなた〜?居る?

返事が無かった。けど電気はついてたから

仕方がなく覗いてみることにする
そらびび
そらびび
(まあ…前に入ったことあるしね、)


ガチャ



そらびび
そらびび
!!!
自分

あなたが離席したあとの約10分。

何があったのか








テーブルの上には血が沢山付いていて、

カッターも血濡れていた


そしてあなたはそれを見つめている


こちらの声がまるで聞こえないかのように

そらびび
そらびび
…おい、

こんなのは初めて見たから声が震えた

そらびび
そらびび
っ…どうしたの、?あなた?
自分
…びびくん、

あなたは俺を見ることはしなかった。

けど声は小さくて、いつもの明るさは消えていた

そらびび
そらびび
おい大丈夫か?(あなたに近づく)
そらびび
そらびび
…!

右腕には沢山の切り傷が。

1部血が止まりきっていなくて、
ダラダラと流れている
自分
お願いがあるの、
そらびび
そらびび
うん、
自分
…絶対、みんなには…言わないで
そらびび
そらびび
えっ…
自分
お願い、
自分
これ以上みんなに迷惑かけたくないの
そらびび
そらびび
…分かった、けど俺からもお願い
そらびび
そらびび
絶対無理に記憶戻そうとしないでね、
そらびび
そらびび
頭強く打つとか…危ないからさ…、ね?
自分
………守れなくてもいい、?
そらびび
そらびび
そらびび
そらびび
俺が嫌だからだめ
そらびび
そらびび
じゃあはい。
そう言って小指を差し出して、

指切りをした
自分
…みんなのとこ…行かなきゃ、
そらびび
そらびび
…無理していかなくてもいいよ?
自分
ううん、行かないとみんなが心配する

そう言って立ち上がり

腕に大きめの絆創膏を貼ってから


ドアノブに手をかけた
自分
スゥゥッ…ハァッ…(深呼吸)
自分
ねぇびびくん
そらびび
そらびび
…!
自分
私ちゃんと笑えてる?笑
そらびび
そらびび
……!

声はいつもの調子で。

顔はいつもの笑顔で。


俺に問いかけてきた
……思わず、声が出せなくなった。
そらびび
そらびび
…うん
自分
よし、ならおっけぃ!笑
自分
〜♪

そう言ってリビングに行ってしまった
そらびび
そらびび
…っ…

もしかすると、







いつもああやっていたのかも知れない

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