第12話

私の知っている彼がみえた気がした
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2019/10/02 14:43
角田 里穂
「まなちゃん!おはよー!復活!」
西原 愛花
「里穂、おはよ〜〜!!ごめんね〜〜!!」
角田 里穂
「元気になったみたいでよかった。」
西原 愛花
「うん、元気。」


学校まであと少しの道で里穂に会った。


角田 里穂
「ね、さっきの男の人だれ〜〜??」


涼さんといたところを見られてしまった。


西原 愛花
「友達だよ」
角田 里穂
「ねえ、まさかとは思うけど…」


私は里穂に家に帰らないときは友達の家にいると言っていたし今回風邪をひいたときも友達の家で看病してもらったと伝えてあった。



たぶん里穂はその友達が男の人、涼さんだということに気づいたみたい。


西原 愛花
「黙っててごめんね。そのまさかなんだよね。」
角田 里穂
「まあ、薄々気づいてたんだよね、、、。
前もあの男の人と一緒にいるとこみたことあったし、、、。」
角田 里穂
「年上でしょ?一人暮らし??」
西原 愛花
「3つ上の大学生、一人暮らしだよ。」
角田 里穂
「まなちゃん、」
西原 愛花
「里穂、大丈夫。」
角田 里穂
「なにもないわけないよね!?」
西原 愛花
「なにもないわけではないけど、シてないよ。」


そういうと里穂は「も〜〜!心配だよ〜〜!」と少し怒っていた。


西原 愛花
「涼さんっていうんだけど、バイト先が一緒なの。私と家庭環境少し似てて、それで、相談とかしてて、」
角田 里穂
「そっか、」


里穂は優しく微笑んでくれた。


階段を上っているとふと目に入った、そして目が合った。


西原 愛花
「な、んで、、、。」



金髪だった理玖の髪の毛が黒髪になっていた。


着崩していた制服も人並み程度の着崩しになっていた。


なんで?どうして??そんなことを思っているうちにどんどん理玖はわたしに近づいた。



菅原 理玖
「風邪大丈夫か?」
西原 愛花
「え、、う、ん、、、。」
菅原 理玖
「そか。よかった。気をつけろよ。」



それだけ言って理玖は自分の教室に入っていった。


理玖が私に話しかけてくれた。

そんなの久しぶりすぎて、一瞬泣きそうになった。


うまく言葉を紡げない。


私が風邪をひいて休んでいたことを知っていた。


西原 愛花
「びっくりした、、、」


びっくりしたけど嬉しかった。

もう2度と近づいてもらえないし近づけないと思っていた。


角田 里穂
「まなちゃん、、、?」
西原 愛花
「ご、めん、ちょっとびっくりしちゃって、、、」
角田 里穂
「まなちゃん、泣いてるの、、、??」
西原 愛花
「えっ、嘘、私泣いてる!?えっ、ほんとだ、、、」


私の知ってる理玖が一瞬見えた気がした。


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