第11話

満たすことができなくてごめんね
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2019/09/28 14:57
白岡 涼
「ただいま、愛花ちゃん熱下がったね。よかった。」
西原 愛花
「涼さんごめんね、風邪移ったら大変だよ。」


涼さんが大学のサークルの飲み会から帰ってきた。


バイト終わりに体調を崩した私を涼さんがまた拾ってくれた。


結局また涼さんのお家に3日日間居座ってしまっている。


白岡 涼
「ごめんねよりもありがとうが聴きたいなあ」
西原 愛花
「涼さんありがとう、」
白岡 涼
「ん!よくできました!ちゅーしていい?」
西原 愛花
「なんで!?!?風邪うつったら大変!!だめ!!」
白岡 涼
「だからオレ愛花ちゃんのことが好きなの。
好きだから家にあげてるし好きだからちゅーしたいの。」


そうして、彼は私の唇を塞いだ。


西原 愛花
「風邪移っちゃう。」
白岡 涼
「いーよ、そしたら愛花ちゃんに看病してもらうもん!そしたら愛花ちゃんうちにずっと居てくれるもん。」
西原 愛花
「涼さんどしたの?酔っ払ってる?」
白岡 涼
「ねえこのまま愛花ちゃんオレんち住も?」
西原 愛花
「私まだ高校生だよ」
白岡 涼
「そうだよね、愛花ちゃん高校2年生だもんね。
オレ、やっぱりロリコンだなあ。」


今にでも泣き出しそうな声で言った。


涼さんはお酒に強くて全然酔わないのにたまに酔って帰ってくる。そして泣上戸になる。


西原 愛花
「ごめんね、涼さん。
満たせなくて、ごめんね。」


そして涼さんはかなり寂しがりやって自分で言っていた。


寂しくて体だけ繋がっちゃった女の子が何人もいるって言っていた。


白岡 涼
「謝らないで、愛花ちゃんといるだけでオレ幸せ」


そう言って彼は寝てしまった。


西原 愛花
「おはよう、涼さん」
白岡 涼
「あ〜〜!やっちまった〜〜!ねえ!昨日絶対オレ変なこと言ったよね!?!?ごめんね!?!?めんどくさかったでしょ!?!?」
西原 愛花
「大丈夫だよ、気にしないでね。」
白岡 涼
「ありがとう、愛花ちゃん制服〜〜!可愛い〜〜!
学校行くの〜〜??オレも大学行かなきゃだ。」
西原 愛花
「今日から行こうと思って、
あと、ほんっとにありがとうございました!」
白岡 涼
「いんだよ〜〜、オレまじで一人暮らし向いてないから!超寂しがりやなの!」
西原 愛花
「昨日自分でロリコンって言ってましたよ」
白岡 涼
「まいったなあ。あ、一緒に学校いこ!」
西原 愛花
「途中までね?」
白岡 涼
「ん、了解。」


涼さんと一緒に学校へ向かった。


途中まで道が一緒みたい。


西原 愛花
「涼さんほんっとにありがとうございました!
こんどお礼させてください、、、」
白岡 涼
「え!いいよ!気にしないで!
荷物、バイトのときに持ってくね。」
西原 愛花
「ごめんね、荷物になっちゃうけどありがとう。」
白岡 涼
「じゃ、また夕方バイトでね。」
西原 愛花
「うん、またね。」


涼さんに別れを告げて学校へ1人で向かった。

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