第8話

私、自分が嫌だなと感じた
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2019/09/21 09:51


涼さんのお家に泊まった次の日は学校だったけど休んだ。


土日もずっと涼さんといた。


日曜日、涼さんは車をだすから隣の県の水族館に行こうと言ってくれた。

西原 愛花
「ねえ、涼さん、ほかの女の子と遊ばなくていいの?」
白岡 涼
「オレ、愛花ちゃんが最優先なの。」
西原 愛花
「いつも泊めてもらってるのに、こんなに贅沢させてもらってもいいの?」
白岡 涼
「愛花ちゃん謙虚すぎる、オレには甘えてもいいんだよ。ストレス溜まっちゃう。」
西原 愛花
「ありがとう、」


涼さんに助けてもらってばっかりだし、優しくしてもらってばっかり。


涼さんに隣の県の水族館に連れて行ってもらった。


すごく久しぶりの水族館、小さい頃に理玖の家族に連れてきてもらったぶりの水族館だった。


綺麗で綺麗で、心が落ち着いた。

西原 愛花
「連れてきてくれてありがとう、心が落ち着いた気がする。」
白岡 涼
「それはよかった!今度は海とか行こうねー!」


帰ろうとしたそのときだった、後ろからなんだか懐かしい久しぶりに聞く声がした。

???
「愛花ちゃん、、、?」
西原 愛花
「え、、、」


名前を呼ばれて後ろを振り返ると、びっくりして声がでなくなった。

理玖の兄(菅原 隼人)
「愛花ちゃんだよね?久しぶり、隼人だよ。」
西原 愛花
「う、ん。ごめん、びっくりして、声出なくなった、久しぶり隼人くん、」


理玖のお兄ちゃん、隼人くんが立っていた。

多分5年ぶりくらいに会う。


理玖の兄(菅原 隼人)
「大きくなったね、元気だった?」
西原 愛花
「うん、隼人くんも、元気そうだね。」
理玖の兄(菅原 隼人)
「もちろん、あれ、愛花ちゃんもデート?」
西原 愛花
「うーん、そんなとこ?」
理玖の兄(菅原 隼人)
「彼氏さんですか?」


そう言いながら隼人くんは涼さんの顔をみた。

白岡 涼
「いえ、オレは友達ですー。」
理玖の兄(菅原 隼人)
「あはは、そうなんだ、愛花ちゃんより年上に見えたから彼氏なのかと思った。」


私が隼人くんのとなりの女の人をみると会釈された、慌てて私も会釈した。


ほわほわしていて可愛らしい雰囲気の女性。微笑んでくれた。

理玖の兄(菅原 隼人)
「あのね、愛花ちゃん、
この子オレの彼女でほのかっていうの。
結婚しようと思ってる、オレもう24なの。」
西原 愛花
「おじさんだね?嘘、思ってないよ、おめでとうございます。」
理玖の兄(菅原 隼人)
「一言余計だよ!ありがとうね、あ!デート中なのに話しかけちゃってごめんね!」


そういって隼人くんとほのかさんは行ってしまった。

白岡 涼
「だれ?仲良いの?」
西原 愛花
「あー。うん、理玖のお兄ちゃん」
白岡 涼
「会ってなかったの?家隣なんじゃないの?」
西原 愛花
「5年ぶりくらいだったから吃驚しちゃった、
隼人くんは一人暮らししてるの、この県で。」


やっぱり涼さんにはペラペラとしゃべってしまう。気をつけなきゃ。


白岡 涼
「帰りどこまで送り届ければいい?家でいいの?」
西原 愛花
「うん、ありがとうございます、お願いします。
3日間も居ちゃってごめんなさい。」
白岡 涼
「気にしなくていんだよ、嫌になったらまたオレの所にくればいんだよ。」


涼さんにお家まで送り届けてもらった。



家に着くとお父さんはあたりまえだけどもういなかった。



家の鍵は閉まっていた。



すみれさんはひなちゃんと買い物にでも出かけたんだと思う。



すみれさんに会わないことに安心してしまっている自分が居た。



そんな自分が嫌だと感じて仕方なかった。


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