あの後お昼寝をしてしまいなかなか寝付けなかった。
本でも読もうと思って本を読んでいたら1件のメッセージがきていた。
[愛花ちゃん、起きてる?]
既読をつけるとすぐに電話がかかってきたから少し驚いた。
長岡くんからの着信。
はあ!?愛花!?!? 電話越しに聞こえた理玖の声。
そう電話を切られた。
準備をして理玖の家へ向かった。
1日に2回も理玖に会えるなんて贅沢だよね。
理玖の部屋に久しぶり入った。モノトーンな感じで落ち着いていた。
昔の部屋とは全然違かった。
理玖が斎藤くんを起こしていると長岡くんが私に耳打ちした。
なかなか起きない斎藤くん。
斎藤くんが私の名前を知っているのが意外だった。
しばらくすると理玖はシャワーを浴びてくると部屋からでていってしまった。
長岡くんは完全に面白がって私と涼さんのことを斎藤くんにバラそうとしていた。
あ、そうだ。斎藤くん、私が夜遊びしていたこと知ってるんだ。
毎週金曜日の夜中偶然駅で会ったこと。
長岡くんは私が毎週金曜日に涼さんのお家に泊まっていたことを察したみたいだった。
時刻をみると夜中の3時だった。
理玖の顔を見たらまだ一緒に居たいと思ってしまうから。
そういって理玖の家をでた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!