第21話

1日に2回も会えるなんて贅沢だよね
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2019/11/04 15:20


あの後お昼寝をしてしまいなかなか寝付けなかった。


本でも読もうと思って本を読んでいたら1件のメッセージがきていた。




[愛花ちゃん、起きてる?]




既読をつけるとすぐに電話がかかってきたから少し驚いた。


長岡 春樹
《もしもし、夜遅くにごめんね、》


長岡くんからの着信。


西原 愛花
《お昼寝しちゃって寝れなかったから大丈夫だよ》
長岡 春樹
《だったら愛花ちゃん、今から理玖んちこない?》


はあ!?愛花!?!? 電話越しに聞こえた理玖の声。


西原 愛花
《理玖嫌じゃないかな、、、今、、、》
長岡 春樹
《理玖びっくりしてるだけだから大丈夫。》
西原 愛花
《そっか。》
長岡 春樹
《うん、あ、斎藤陽司ってわかる?》
西原 愛花
《理玖と仲良い子だよね?》
長岡 春樹
《さすが。そうそう。うん、待ってるね。》



そう電話を切られた。



準備をして理玖の家へ向かった。


西原 愛花
「ごめんね、おじゃましてもいいの?」
菅原 理玖
「春樹がしつこくてごめん」
西原 愛花
「全然そんなことないよ、私理玖に会いたかったから。嬉しいよ。」



1日に2回も理玖に会えるなんて贅沢だよね。


長岡 春樹
「愛花ちゃん!いらっしゃい!昨日ぶり!」
西原 愛花
「うん。」
長岡 春樹
「愛花ちゃんオレに勉強教えて!
理玖はこれから陽司に勉強教えるからオレわかんなくなっちゃう。」
西原 愛花
「うん、わかった。おじゃまします。」



理玖の部屋に久しぶり入った。モノトーンな感じで落ち着いていた。


昔の部屋とは全然違かった。



菅原 理玖
「陽司!起きろ!進級できねえよ。」



理玖が斎藤くんを起こしていると長岡くんが私に耳打ちした。



長岡 春樹
「どう?嬉しい?」
西原 愛花
「うん、なんか贅沢。あとやっぱり理玖は面倒見がいい。」
長岡 春樹
「わかる、優しいしね。」



なかなか起きない斎藤くん。


菅原 理玖
「陽司、起きろ!」
斎藤 陽司
「痛い!理玖くん本気で叩かないでよ!って、え!?西原さん??」
西原 愛花
「こんばんは、おじゃましてます。」



斎藤くんが私の名前を知っているのが意外だった。



長岡 春樹
「陽司、勉強するんじゃなかった?理玖が怒っちゃうよ。」
斎藤 陽司
「ああ!!やる!やるから!理玖くん怒らないでよ!!」
菅原 理玖
「愛花、嫌になったら教えるの辞めていいからな。」
西原 愛花
「うん、でも、長岡くんのみこみはやいから、私必要なくなっちゃうかも。」



しばらくすると理玖はシャワーを浴びてくると部屋からでていってしまった。



長岡 春樹
「愛花ちゃん、あのあと理玖の家行ってたんだね。理玖から聞いたよ。」
西原 愛花
「あ、うん。佐江ちゃん、理玖のお母さんとばったり会って。」
長岡 春樹
「ね、愛花ちゃん、涼さんとどこまでシ、、、」
西原 愛花
「ストップ !!!やめよ!!!斎藤くんいるし、、、」
斎藤 陽司
「え?オレの知らない話?気になるじゃん!てかいつの間にそんなに仲良くなってんの??」



長岡くんは完全に面白がって私と涼さんのことを斎藤くんにバラそうとしていた。



長岡 春樹
「え、だって愛花ちゃん理玖にだけは教えないでって言ってたじゃん!理玖にだけは!って!」
西原 愛花
「あ、、、そいえばそうだね。本当は誰にもバレたくなかったのに、、、」
長岡 春樹
「嘘嘘、ごめんね、ちょっと意地悪してみたくなっただけ!」
斎藤 陽司
「西原さんって感情あるんだね。いつも死んだような目してたじゃん。
去年毎週金曜日の夜中駅に居たけど西原さんも実は不良だったの?」



あ、そうだ。斎藤くん、私が夜遊びしていたこと知ってるんだ。


毎週金曜日の夜中偶然駅で会ったこと。



西原 愛花
「友達の家に泊まりにいってただけだよ。」
長岡 春樹
「そういうことか、なるほどね。愛花ちゃん。」
斎藤 陽司
「え!?どうゆうこと!?」
長岡 春樹
「大丈夫、陽司は超がつくほどバカだから!」



長岡くんは私が毎週金曜日に涼さんのお家に泊まっていたことを察したみたいだった。



西原 愛花
「いつもテスト前は理玖と勉強?」
長岡 春樹
「うん、今回は特別いつもより頑張ってる。オレと陽司は留年かかってるからさ!」
斎藤 陽司
「理玖くんは昔から頭良かったの?」
西原 愛花
「うん、ずっと賢いよ。」



時刻をみると夜中の3時だった。



西原 愛花
「私、帰るね。また明日。みんな頑張ってね。」



理玖の顔を見たらまだ一緒に居たいと思ってしまうから。



長岡 春樹
「愛花ちゃん、夜遅くまでありがとう!」
西原 愛花
「うん。誘ってくれてありがとう。おやすみなさい。」




そういって理玖の家をでた。


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