第3話

会いたかったから -かみやま-
310
2018/11/24 11:47
「思ったより仕事長引いたな」
時計の針を見ると「11」の文字を指していた
「行けへんか」
今日はあなたに会えない
「まぁ、しゃーない!あいつやってもう寝てるやろうし、明日行けばええよ!」
そんなこと自分に言い聞かせるように駅までの道を歩いていた。
その時__
「智くん!」
俺はすぐにわかった。
「あなた?!」
声がしたほうを見ると手を振ってるあなたがいた。
「あなた?何してんの、病院は?!」
「・・・えっ、と、、」
「なん?勝手に出てきたん?」
「・・・うん」
「ほんま何やってんの?!あかんやろ!勝手に出てきたら!」
「・・・もん、」
「え?」
「やって、、やって会いたかってんもん!」
「え、、?」
「智くん今日来おへんから!いつも来るのに」
「え、ご、ごめんなぁ。仕事長引いちゃってさ」
「でも、だからって、病院抜け出したらダメやろ?」
「そ、そんな怒らんでもええやん、、」
「あーほらもう、、怒ってへんから泣くな?でも俺は、あなたが心配やから言ってんねん。今度から抜け出さんといてや?」
「・・・うん」
「ん、ええ子」
そう言って、俺はあなたの頭を撫でる。
「おし、病院戻ろか!」
「うん・・・」
「ん?どした?元気ない?」
「智くん、ごめんね、迷惑かけて」
「迷惑はかかってへんよ?心配はしたけど。あなたになんもなかったんやからええよ」
「そっか。ありがと」


あなたがいるはずもないとこにいてびっくりしたけど、無事やったし、会いたかったとか可愛いこと聞けたからええか 笑



なんて、呑気なこと言ってる場合やなかった。俺は、あなたの変化にも気づけへんかったんやから。



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長くなるんで、前編・後編に分けます!
次のも見てくださああああい!!

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