第2話

一目惚れ
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2018/04/07 14:59

少しずつ強くなる風。



それは春風がイタズラしているようで。



僕の前をたまたま通った、

ある女性のフレアスカートを揺らす。



就活中だろうか?

まだ初々しい感じ。



かっちりとしたスーツ。

だけど、可愛らしいふわりとしたスカート。



ビュュウ...!



「ひゃ...っ」



急に風が強くなった。



たまらず彼女は手でスカートを押さえる。



なぜかのその姿がすごく綺麗で、

可愛らしくて。


何故か見とれてた。



彼女がこちらをチラリと見る。



思わず目を逸らして、

持っていた新聞を読んでいるフリ。



危ねぇ...



あ、み、見てへんでパンツなんか←



可愛いフリフリのピンk...(殴)←



そっと新聞の横から覗く。


分かるか、分からないくらいで。



彼女は僕のほうをじぃっと見てから、

何事も無かったかのように立ち去っていく。



通り過ぎる横顔。



俺はじっと見つめる。



俺、、


今すぐに、

あの子のことを俺の方に振り向かせたい。



そして早く抱きしめたい。



やばいな俺。おかしなったんかな?



話したことも見たこともない子。



ホンマに知らない子。



なのに。





淳太
…。






これを一目惚れって言うんかな。



こんな偶然は二度とないって。



恋を初めまして。

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