君の横を並び歩く。
横から見ても、整った顔。
でも、笑うととっても可愛らしいこと。
実は恥ずかしくて1人でカフェに行けないこと。
面接に相当、緊張してること。
全てにおいて愛おしくて。
そんな君、俺以外の奴には知られたくない。
もっと君を知りたい。
その笑顔も俺たけに向けていてほしい。
独り占めしたい。
・
あぁ、やっぱり俺。
可笑しい奴。
今日、初めて出会った君にもうこんなにも溺れてる。
楽しそうに喋る君に頷きながら、
もうすぐお別れだと思うと、、
なんだか苦しくて。寂しくて。
思わず下を向いた。
下を向いた俺を心配したのか、
俺の顔をのぞき込む。
今すぐ抱きしめて、俺のモノにしてしまいたい。
でも、流石に今の俺にはできないから。
もう一度、チャンスをくれないかな。
なんて聞いてみた。
自分でも思う。俺、キモい。←
ちょっとの期待を胸に君を見つめる。
綺麗な瞳…。
なんて思っていたら、君が口を開く。
なんて意外なこと言うから、
驚いて、今までにないくらい口開いてたかも←
顔を赤らめて君は聞く。
同じ気持ちだったなんて。
嬉しくて舞い上がりそうだけど、
それを抑えて俺は微笑む。
するとパッと君の表情が晴れる。
君も笑って、僕も笑って。
すごく嬉しくて。
俺たちは連絡先を交換して、
また会う日を作ることを決めた。
そして、俺は彼女と別れて家に戻った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。