マサイside
ぺけが待つ病院に行くために電車に乗る
正直会いに行くのが怖い
俺が何も覚えていないぺけに手を出してしまいそうで。。。
でもきっとぺけの方が何も覚えてないから怖いのかもしれない
それなら俺がしっかりしないと!
そう決心して俺は電車の窓から流れていく景色を眺めた
ぺけたんside
もうすぐで10時
マサイくんが迎えに来てくれる
何故だか分からないけど彼が来るのがとても楽しみで仕方がない
早く来てくれないかなぁ
そう言ってバックを差し出してきた
僕はバックを受け取り、着替えようとした
マサイくんは慌ててベッドの周りのカーテンを閉める
このときに僕はマサイくんの目の前で堂々と裸を晒そうとしてたことに気づいた
恥ずかしさで顔が熱くなるのがわかる
数分後
カーテンを開けてマサイくんに声をかけた
準備をしてから先生に挨拶をして病院を出る
駅に向かって歩いていると、いい匂いがしてきた
辺りを見ていると、かわいいパンケーキ屋さんを見つけた
きっと美味しいんだろうなぁ。。。
僕は思わず顔を覆った
そんなにわかりやすかったなんて、恥ずかしい。。。///
僕はマサイくんに手を引かれてお店に入った
店員さんに注文を頼んで後は待つだけだ
周りは女の人ばかりでちょっと緊張するな。。。
マサイくんを見ると豚鼻な上に舌を出していたものだからつい笑ってしまった
店員さんがパンケーキを運んでくる
いちごと生クリームがたくさんのったパンケーキ
すごく美味しそう。。。
パンケーキを一口食べる
甘くてとっても美味しい!
そのまま黙々と食べてるとマサイくんがクスッと笑った
今、かわいいって。。。///
マサイくんは僕の頬からクリームを指ですくいとり、ペロッと舐めた
マサイくんってなんだか不思議な人だなぁ
でもなんかこの感じ、初めてじゃないような。。。
そう思いながら残りのパンケーキを頬張った
マサイside
目の前にぺけがいるからついついいつものデートと同じ態度になってしまう
正直手を繋ぎたいけど記憶がないから急に握ったらびっくりするよな。。。
そう思いながらぺけと電車に乗る
中はそこそこ混んでいた
やっぱりぺけは可愛いな
そう思っていたら隣の駅に着いたのか沢山の人が電車に乗り込んできた
人に押されてぺけと離れてしまいそうになる
俺は見失う前にぺけの腕を掴んで抱き寄せた
なんて言ってぺけに微笑む
本当は病院で目を覚ました時に、すぐにでもこうしたかった
だけど今のお前の目には俺は映っていない
何の感情も抱いていない
なぁ、俺はどうしたらいいんだ?
ぺけ。。。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!