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第16話

愛してる
マサイside

飲み物を買ってベンチの方に戻るとぺけがいなかった
代わりにおじいさんがそこに座っていた
マサイ
マサイ
すみません、ここに俺と同い年くらいの人が座ってたと思うんですけど
おじいさん
おじいさん
あぁ、私に席を譲ってくれた子のことかな?
あっちの方にいっちゃったよ
マサイ
マサイ
ありがとうございます
俺はおじいさんが指さした方に向かって歩いた
もうすぐ花火の時間になるからか、人がさっきより増えている
ほんとにあいつはすぐどっかに行っちまう
あの日だって迷子になったのに
早く見つけないと。。。


ぺけたんside
なんだか、頭がクラクラしてきた
気持ち悪くて、しんどい
こんなことになるなら動かなきゃ良かったなぁ
あまりの辛さに涙が溢れてくる
ぺけたん
ぺけたん
うぅ。。。
ぺけはほんとに綿飴が好きだな













誰かの声が僕の頭に響いた











花火、すげえ綺麗だな












これは、なに?
なにが起こってるの?
マサイ
マサイ
ぺけ!
振り返るとマサイくんが息を荒くして立っていた
ぺけたん
ぺけたん
マサイ。。。
マサイ
マサイ
まったく、勝手に動くなよ
ぺけたん
ぺけたん
ごめん
マサイ
マサイ
それよりはい
そう言ってマサイくんは僕に水を差し出してきた
マサイ
マサイ
顔真っ青だぞ
一回ここから出よう
ぺけたん
ぺけたん
ま、待って
僕はとっさにマサイくんの服の袖を掴んだ
なぜなのかよくわからないけどこんなところで帰りたくないと思った
ぺけたん
ぺけたん
花火、見てからがいい
マサイ
マサイ
いいのか?
だいぶきつそうに見えるけど
ぺけたん
ぺけたん
大丈夫だから、お願い
僕はマサイくんをじっと見つめた
こうやってよくみるとマサイくんの目ってすごく綺麗なんだなぁ
マサイ
マサイ
。。。わかった
そのかわり、しんどくなったら言うんだぞ
ぺけたん
ぺけたん
うん、ありがとう!
するとマサイくんは、周りの人とは別方向に足を向けた
ぺけたん
ぺけたん
どこ行くの?
マサイ
マサイ
こっちに俺しか知らない穴場があるんだ
そこからなら2人だけで花火が見れる
そう言ってマサイくんは僕の手を繋いで歩き出した
少し恥ずかしかったけど、マサイくんの大きくて温かい手から安心感が伝わってきた
人の波に押されて手が離れそうになる
マサイ
マサイ
ぺけ!
マサイくんは咄嗟に指を絡めて僕の手を繋ぎ、自分の方向に抱き寄せた
なんだか、この前の電車の時みたいでまたドキドキしてきた















愛してる
ぺけたん
ぺけたん
え?
マサイ
マサイ
ん?どした?
ぺけたん
ぺけたん
ううん!なんでもない!
マサイ
マサイ
もうすぐで神社から出れる
そしたらすぐに着くよ
ぺけたん
ぺけたん
うん、わかった
しばらくしてから神社を出て、すぐ近くの森を抜けた丘のようなところに着いた
マサイ
マサイ
ここだよ
あと少しで花火上がるから
ぺけたん
ぺけたん
そっか、楽しみだね
そしてお互い無言になってしまった
どうしよう、想いを伝えようかな
でもそんなことをして、マサイくんが困ったらどうしよう
嫌われたら。。。
マサイ
マサイ
なぁぺけ
ぺけたん
ぺけたん
なに?
マサイ
マサイ
無理しなくていいからな
ぺけたん
ぺけたん
どういうこと?
マサイ
マサイ
ぺけには俺の気持ちがないことはわかってる
だから、俺のことは気にしないで自分のしたいように生きてほしい
それでぺけが幸せなら俺も幸せだよ
マサイくんは僕を見て笑った
でも目には涙が溜まっていて今にも泣きそうで。。。
ぺけたん
ぺけたん
マサイくん。。。
マサイ
マサイ
ったく、今だけはマサイだろ?
ぺけたん
ぺけたん
あのね、僕は。。。
すると夜空に大きな花が咲いた
ぺけたん
ぺけたん
わぁ。。。
マサイ
マサイ
。。。愛してる
マサイは小さく、でもはっきりとそう言った




















その言葉を聞いた時、僕の真っ白になっていた頭に様々な思い出が色づいたのだった