マサイside
モトキ達からぺけに何かあったと聞いてみんなで外を探し回った
俺とシルクが一緒に探しているとたくさんの人が群がっているところを見つけた
何人かの青年が倒れている鉄パイプを動かしている
事故でもあったのかな?
なんだか嫌な予感がした
まさかぺけが。。。
俺はこの予感が外れることを願った
怖くてこの場から離れたかった
俺は声のした方に行った
せめてぺけじゃないってことだけでも確認したかった
そこに行くと誰かの腕が見えていた
俺は狂ったように鉄パイプをどかした
シルクは目の前のものを見て絶句した
俺は今見ているものを信じたくなかった
誰か夢だと言ってくれ。。。
そこには血塗れになったぺけが横たわっていた
ぺけたんside《夢》
ここは。。。学校?
これはあの日の記憶?
僕は笑顔で泣いている
あの時は両想いだって知って本当に嬉しかったんだよなぁ
すると目の前が真っ白になった
あれ。。。今何見てたっけ?。。。
次はフィッシャーズでの撮影の記憶
でもそれもまた真っ白になってしまった
フィッシャーズってなんだっけ。。。
この人たちは誰?
俺は何を忘れてるの?
嫌だ、忘れたくない!
君は誰なの?
誰か助けて!
誰か。。。
ンダホside
シルクから連絡をもらって病院に行くと看護師さんに病室に案内された
病室には立って窓の外を見ているシルク、ベットの横に暗い顔をして座っているマサイ、そして、頭や腕を包帯で巻かれて眠っているぺけたんがいた
頬にガーゼも貼られている
これでぺけたんが目覚めれば一安心だね
ほんとに良かったぁ
するとダーマがマサイに掴みかかった
マサイは何も言わなかった
きっと自分を責めてるんだらう
俺たちは総出でダーマをマサイから引き剥がそうとした
ぺけたんを見ると目を開けて周りをキョロキョロ見ていた
目が覚めたみたいだ
ぺけたんは困惑の表情を浮かべる
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!