目が覚めた
とても暗くて 冷たい
怖い
それが僕の一番最初に思ったこと
そして
生きて帰れるのか
僕がそう聞くと相手はニヤッとして言う
父親がこの人の大切な人を?
そんなの知らない
意味がわからない
大切?
家族?
暴力 暴言を受け続けたのに?
相手に何を言っているんだ?という顔をされたが
まぁそうだろう
相手は何も知らないのだから
やっと。自由になれたのに
やっと楽しい生活が。人生が送れると
思ってたのに
カキンッ
金属どうしがぶつかりあった音がした
目を開けると
油断していたところを詰める
そう、か
この人達は幹部だったんだ
だから見覚えがあった
そしてこの人は。ルイジュ王国の国王。
サルキ国王。なんで国王がこんな所に?
と、疑問に思ったが。触れないでおこう
赤色ストールをまとった人が手枷を外してくれる
なんでこんな目に遭うんだろう
ポンっと方に手を置いていった
危なかった
人間いつか死ぬんだろうと思っていた。
父親と母親が生きてる時には死にたいと思った
だが今ナイフを向けられた時死にたくないと願った
なん、なんだろう
今日はすごく疲れた
幹部とぶつかり。
誘拐 ころされそうになった
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時計を見ると7時
そうぽつりと呟くと僕は机の上にのっていた
ナイフを手に取り庭へでた
ガシッ ガシッ
木を切りつける音が響く
上に飛び下へ切りつけた
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tn side
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!