第58話

*°♡ 58
6,260
2020/11/18 09:39
ドリンクなどを用意し、いつも通り部活が進んでいるとホッとしたのも束の間、地を這うような信ちゃんの声がした。
北 信介
北 信介
自分ら、何してるん
宮 治
宮 治
すんません、ツムが悪いんです
宮 侑
宮 侑
何言うてんねん!
角名 倫太郎
角名 倫太郎
火に油注ぐのやめたら
尾白 アラン
尾白 アラン
角名もなかなかすごいわ
北 信介
北 信介
あんな、どっちが悪いとかどうでもいいねん
宮 侑
宮 侑
せやけど…
北 信介
北 信介
自分ら、自分の悪いとこ見直してみ
宮 治
宮 治
すんませんでした…
宮 侑
宮 侑
すんません…
北 信介
北 信介
今日、練習も集中しとらんしええ加減にせぇよ
宮ツインズ
宮ツインズ
はい…
信ちゃんもさすがに我慢の限界が来たのか、双子に対して珍しく本気で怒っていた。
うちは信ちゃんにガチで怒られたことないけど、この信ちゃんはやばいってことは分かる。
彼女
彼女
双子も、ちゃんと反省するんよ
宮ツインズ
宮ツインズ
うっす…
尾白 アラン
尾白 アラン
北よりこいつの方がよっぽど怖いわ
彼女
彼女
アラン、変なこと言わんで
角名 倫太郎
角名 倫太郎
まぁ、間違ってはないですよね
彼女
彼女
すなりんも、変なこと言わんで
北 信介
北 信介
とりあえず、何があったか知らんけど部活は集中せなあかんやろ
宮 侑
宮 侑
うっす…走ってきます
宮 治
宮 治
俺も、頭冷やします
北 信介
北 信介
おん、それでいい
信ちゃんがそう言った瞬間、部内の空気が緩んだ。
もしかしたら俺も怒られるかも、って飛び火来ないようにみんな大人しくしてたから、一気に賑やかさを取り戻した。
彼女
彼女
ドリンクとか、置いとくからなくなったら言ってな
稲荷崎
稲荷崎
あざーす!
北 信介
北 信介
帰ったら癒してほしいんやけど
彼女
彼女
ええよ、いっぱい甘えてな
北 信介
北 信介
おん…疲れた…
彼女
彼女
あと少しやから、気張ってな!
北 信介
北 信介
ありがとさん
信ちゃんが練習に戻っていき、私は自分の仕事を進めた。
家に帰ったら、いっぱい甘やかしてあげたいな。

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