第61話

*°♡ 61
6,115
2020/11/21 08:20
北 信介
北 信介
夕飯できたで
彼女
彼女
ありがとさん!
信ちゃんにそう返事をして下に行こうと起き上がったら、腰が痛くて悲鳴をあげそうになった。
あかん、こんなに痛いなんて想像しとらんかった。
せやけど、早く下に行かな心配されてまうし、急いで行かんと。
彼女
彼女
信ちゃん、お待たせ…
北 信介
北 信介
やっぱ腰痛いか?
彼女
彼女
す、少しだけやから大丈夫
北 信介
北 信介
嘘つかんでもええよ
かなり痛いやろ
彼女
彼女
でも、幸せやったし私はそれでええ
北 信介
北 信介
看病はしっかりするで、任しとき
彼女
彼女
おん、ありがとさん
信ちゃんが作ってくれた夕食は豆腐ハンバーグで、さすが好物なだけあるなと思った。
豆腐ハンバーグはヘルシーやし、私も大好きなメニューやから嬉しかった。
北 信介
北 信介
ほんなら、いただきます
彼女
彼女
いただきます!
小さく切り分けた豆腐ハンバーグを口に運ぶと、相変わらず美味しい信ちゃんの味に頬が緩んだ。
ほんま、どないしたらこんな美味しいの作れるんやろ。
作り方教えて、って何度も言ってるけど俺はお前の味が好きやから、って教えてくれん。
うちは、信ちゃんの味作りたいのに。
彼女
彼女
なぁ、どうやったらこんな美味しくなるん?
北 信介
北 信介
人並みの味やろ
彼女
彼女
うちこの味大好きやねん
北 信介
北 信介
そか、ならまた作るな
彼女
彼女
おん、楽しみにしとる!
夕飯を食べ終えた後はそれぞれ課題をやって、布団に入った。
お風呂上がりにマッサージしてもらったから、腰の痛みはだいぶ引いていた。
北 信介
北 信介
おやすみなさい
彼女
彼女
おやすみなさい
一度だけ唇を重ねて、私たちは眠りについた。

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