第110話

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3,981
2021/01/01 10:48
北 信介
北 信介
着いたで
彼女
彼女
運転ありがとさん
北 信介
北 信介
疲れたか?
彼女
彼女
そこまで疲れてへんよ
北 信介
北 信介
もうお腹大きなっとるんやし、疲れたら言うんよ
彼女
彼女
ほんまありがとね
体を気遣ってくれた信ちゃんにお礼を言い、家の中に入った。
まだ秋口やけど、今年は残暑らしい残暑もなく、少し肌寒いな。
北 信介
北 信介
これ、羽織っとき
彼女
彼女
せやけど、信ちゃんが…
北 信介
北 信介
俺はええから
彼女
彼女
なら、こうして欲しいな
そう言って信ちゃんに抱きつくと、少々面食らっていたけど、それでも抱き締め返してくれた。
やっぱり、信ちゃんの匂いが一番落ち着くしめっちゃ温かい。
北 信介
北 信介
ほんまお腹大きなってきたな
彼女
彼女
せやろ?
もう立派な妊婦さんや
北 信介
北 信介
腰とか痛ない?
彼女
彼女
腰はまだ大丈夫や
けど、これから痛くなるって言うしストレッチはやらんとな
北 信介
北 信介
俺と一緒にストレッチしようや
彼女
彼女
おん、付き合ってくれてありがとさん
北 信介
北 信介
ええよ、俺もストレッチしたいし
彼女
彼女
いっぱいストレッチしようね!
北 信介
北 信介
おん、しような
ソファに並んで座り、信ちゃんが優しく手を握ってくれる。
その手をゆっくりとお腹に当てると、信ちゃんは嬉しそうに何度も撫でてくれた。
たくさんストレッチして、栄養があるもの食べて出産に備えんとね。
北 信介
北 信介
今日の夕飯俺が作るけど、豆腐ハンバーグでええか?
彼女
彼女
おん、ええよ!
北 信介
北 信介
ほんなら、飯できるまで休んどってええよ
彼女
彼女
うちも手伝うよ?
北 信介
北 信介
ほんならお願いするわ
お気に入りのエプロンをして、料理に取り掛かる。
そして、美味しく食べたあとはお風呂に向かった。

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