ほな、練習始めるで
おぉっす!
その前に今日から臨時でマネージャー入るから、よろしゅうな
は、初めまして!
よろしくお願いします!
しゃーっす!
知ってる人もおると思うけど、俺の彼女で3年生な
お前ら、何してるん?
うぇ!?
なんもないで!
気にせんといて!
侑、治はこれ終わったら俺ん所来てな
じゃあ、今度こそ始めるで
おぉっす!
ミーティングが終わり、それぞれがネットを張ったりボールを出したりしている。
今日はとりあえず見学しとき、って信ちゃんに言われたから、しっかりやること覚えないと。
ほんで、侑と治は何考えてたん?
いやその…なんでもないっす!
部活頑張ろう!って思っとりました
自分ら、俺に嘘ついて見抜かれんと思っとるん?
思っとりません、すいませんでした
正直に話します
宮ツインズが何かを言って頭を下げた瞬間、信ちゃんの冷ややかな声がした。
それまで準備をしていた部員たちも、手を止めた。
侑、治、外周行ってらっしゃい
すんませんでした!
行ってきます!
あ、待て
なんすか…?
外周やのうて、10kmくらい走ってきてもらおうか
いつも5kmしか走っとらんのに…
悪いのは?
俺らです!!
そう叫んで、2人は体育館を出て行った。
信ちゃんがあんなに怒るなんて、あの2人は何したんやろ。
なんやかんやで部活が終わり、信ちゃんと一緒にスポーツ用品店に行くことにした。
テーピングなくなったらしくて、予備もないから買いたいんだって。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!