第93話

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2020/12/14 13:07
一通りの稲をチェックし終わって次の仕事に取り掛かろうとしていると、治くんから電話があった。
彼女
彼女
はい、もしもし
宮 治
宮 治
📞もしもし、こんにちは
彼女
彼女
こんにちは
どないしたん?
宮 治
宮 治
📞お米の仕入れについて北さんに電話したんですけど、出なかったんで伝言お願いします
彼女
彼女
ええで、今年どうするん?
宮 治
宮 治
📞去年より5袋多くお願いできますか?
彼女
彼女
確認とってくるから待っとってな
宮 治
宮 治
📞お願いします
一旦スマホを休憩室のベンチに置き、草刈りをしている信ちゃんの元へ向かう。
草刈りしとるから気づかんかと思ったら、すぐ気がついてくれて要件を伝える。
北 信介
北 信介
ええで、5袋多めな
彼女
彼女
おん、治くんに伝えとくな
北 信介
北 信介
頼むわ
休憩室に戻ってスマホを取り、治くんに5袋多くても大丈夫らしいで、と伝える。
宮 治
宮 治
📞ほんなら、それでお願いします
彼女
彼女
はいよ、いつも通り届けるな
宮 治
宮 治
📞ありがとうございます
彼女
彼女
気にせんでええよ
電話を切って、時計を見るとちょうどお昼頃。
お弁当にしようかと思って信ちゃんを呼ぶと、腹減ったと言いながらやって来てお弁当の蓋を開ける。
今日のお弁当はほうれん草のおひたし、鮭の塩焼き、ひじき、若菜おにぎりだ。
どれも我が家ではおなじみメニューで、信ちゃんも私も大好き。
北 信介
北 信介
今日は雨降るらしいし、15:00には切り上げようか
彼女
彼女
ほんなら、残り急いで片さないとやな
北 信介
北 信介
少し忙しくなるかもしれんが、気張ってや
彼女
彼女
おん、任しとき
残ってる仕事を全て終わらせ、洗濯物を入れなきゃいけないから雨に降られる前に家に帰った。

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