第97話

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2020/12/16 22:55
夢主 父(医師)
あれ、どないしたん?
彼女
彼女
最近眠気やばくて…
1日中寝てばっかやから、信ちゃんに病院連れてきてもらったんよ
北 信介
北 信介
予約もせずすみません
夢主 父(医師)
ええよ、そこに座って少し待っとき
彼女
彼女
おん…ありがとさん…
廊下の長椅子に座り、予約の患者さんの診察が終わるのを待つ。
その間も死ぬほど眠くて、うとうとしとった。
北 信介
北 信介
俺に寄りかかって寝てええよ
彼女
彼女
ありがとさん…
北 信介
北 信介
呼ばれたら起こすから安心して寝とき
彼女
彼女
おん…ほんまありがとさん…
信ちゃんに寄りかかっていると、本格的な眠りに引き込まれそうになって何度か目を覚ます。
私が眠気と戦っていると、一段落したのかお父さんが診察室から出てきた。
夢主 父(医師)
奥のベッド空いとるからそこで寝とき
彼女
彼女
ええの…?
夢主 父(医師)
ええよ、横になっとき
奥やから信介くんも横になりたかったらなってな
北 信介
北 信介
はい、ありがとうございます
診察室の奥の部屋に行き、お父さんの言葉に甘えてベッドに横になる。
信ちゃんも横になってくれて、後ろからうちのことを抱きしめてくれた。
病院はめっちゃ怖いけど、原因不明の眠気が治るなら頑張る。
夢主 父(医師)
起きとるか?
北 信介
北 信介
はい、起きとります
こいつは、寝たみたいですけど
夢主 父(医師)
俺やのうて、知り合いの産婦人科の先生呼んどいたで、診察してもらい
北 信介
北 信介
じゃあ、今起こしますね
彼女
彼女
起きとるよ…
なんで産婦人科なん?
夢主 父(医師)
ええから見てもらい
お父さんに強引に押し切られ困惑していると、年配の優しそうな女性が部屋に入ってきた。
確かに優しそうやけど、ちょっと怖いわ。
うちは、体を起こして信ちゃんの手をぎゅっと握った。

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