第12話

*°♡ 12
14,838
2021/01/28 15:34
朝ご飯を終え、そろそろ部活の時間だということで家を出た。
今日はちょっと蒸し暑いから、髪の毛結びたかった。
宮 侑
宮 侑
あなたさん、髪結ばないんすか?
彼女
彼女
え、結びたいけど…
宮 治
宮 治
なら、結んだらええじゃないですか
彼女
彼女
その…色々あって、無理なの
宮 侑
宮 侑
なんか…すいません
彼女
彼女
深刻な話じゃないで!?
空気が重くなり、私は急いでフォローする。
信ちゃんはと言うと、ニヤニヤしながら私たちのことを見ていた。
北 信介
北 信介
髪、結んだらええやん
彼女
彼女
信ちゃん…何言うとるん…
北 信介
北 信介
ほら、ここをこうして…
彼女
彼女
馬鹿!!
宮 侑
宮 侑
北さんによぉ馬鹿とか言えるなぁ…
宮 治
宮 治
ほんまに、すごいわ…
北 信介
北 信介
俺は自分らの中で怪物かなんかなん
宮 治
宮 治
ちゃいますよ!
宮 侑
宮 侑
いつもの怖い北さんしか想像つかんくて…
北 信介
北 信介
俺は怖くないで
彼女
彼女
怖…くはないな
多分、宮ツインズが喧嘩ばっかりしてるから怒ってるだけなんやろうけど。
理由もないのに怒る人やないしな。
北 信介
北 信介
ほな、侑と治は先体育館行っとって
俺は更衣室に案内してくるから
宮 侑
宮 侑
うっす!
宮 治
宮 治
俺ら一番乗りやな!
宮 侑
宮 侑
俺が一番最初に足踏み入れるで!
宮 治
宮 治
いや俺や!
彼女
彼女
喧嘩しないで行くんよ
北 信介
北 信介
なんやかんや、俺の彼女が一番怖いで
宮 侑
宮 侑
大人しく…行かせていただきます
宮 治
宮 治
失礼します!
そんな失礼なこと言うて、私は全然怖くないで?
そんなん言うたら、信ちゃんの方が何倍も怖いわ。
てか、着替えたいんやけど信ちゃんいつまでおるんやろ。
彼女
彼女
なぁ、体育館行かんの?
北 信介
北 信介
まだ時間あるから大丈夫や
彼女
彼女
その…着替えたいんやけど
北 信介
北 信介
着替えたらええやん
彼女
彼女
恥ずかしいやろ?
私がそう言ったら、信ちゃんがゆっくり近づいてきて耳元で囁いた。
北 信介
北 信介
朝、裸見たばっかやん(小声)
彼女
彼女
この、変態狐!
北 信介
北 信介
俺は変態やないで
こんな会話をしつつ、着替え終えて体育館へと向かった。

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