第94話

❁ 16
4,860
2020/12/15 12:12
彼女
彼女
やっぱ雨降ってきたな
北 信介
北 信介
早めに帰ってきて良かったな
彼女
彼女
おん、洗濯物濡れなくて良かったわ
北 信介
北 信介
雨降って、野菜も育つとええな
彼女
彼女
雨降ると思っとったから、昨日お庭の野菜水やりせんかったんよ
北 信介
北 信介
ええ判断力やな
彼女
彼女
水のやりすぎも良くないって言うしな
北 信介
北 信介
苗が腐ってしまうからな
信ちゃん話しながら、取り込んだ洗濯物を室内の物干し竿に掛ける。
うちが届かんとこは信ちゃんが掛けてくれて、身長高いの羨ましいな、なんて思ってしまった。
そんくらいの身長が可愛ええよって言われるけど、せめてあと5センチは欲しいわ。
北 信介
北 信介
少し体冷えたし、風呂入るか?
彼女
彼女
せやなぁ…
すぐ沸かしてくるわ
北 信介
北 信介
ええよ、座っとき
洗濯物入れてくれたお礼や
彼女
彼女
ありがとさん
温かいお茶煎れとくね
北 信介
北 信介
おん、頼んだわ
昨日のうちから作っておいた羊羹を冷蔵庫から取り出し、2人分切り分ける。
羊羹をお盆に乗せたあとは、温かくて濃い目のお茶を煎れてそれもお盆に載せる。
羊羹は買った方が美味しいって言う人もおるけど、うち的には手作りの方が好きや。
北 信介
北 信介
お、羊羹か
彼女
彼女
おん、嫌やった?
北 信介
北 信介
全然嫌やないで
むしろ、めっちゃ嬉しいわ
彼女
彼女
ほんなら良かった
2人で羊羹とお茶を堪能したあとは、仲良くお風呂に向かった。
雨に濡れたわけやないけど温かいお茶を飲んで、温かいお風呂に使って幸せだった。

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