第65話

*°♡ 65
5,635
2020/11/25 15:44
信介 side
彼女
彼女
ええから、信ちゃんは教室戻っとき
彼女がそう言った瞬間、俺の中でプツリと何かが切れた。
そして、部員曰く鬼主将全開で俺は彼女と言い争いになった。
北 信介
北 信介
頼ってくれてもええやろ
何のための俺やねん
彼女
彼女
せやけど、これはうちの仕事や!
北 信介
北 信介
自分、頑固すぎんのも良くないで
彼女
彼女
頑固やないし、信ちゃんの方がガンコちゃんやろ
北 信介
北 信介
何言うてんねん
ガンコちゃんに謝れや
尾白 アラン
尾白 アラン
ここで喧嘩はあかんよ
みんな見とるし
北 信介
北 信介
アラン、ほっといてくれん?
彼女
彼女
なんやねん、それ
アランくん心配してくれとんのに
尾白 アラン
尾白 アラン
俺は別にええよ
ほな、気が済むまで喧嘩しとき
アランがそう言って他の部員を連れて立ち去り、俺たちの喧嘩は更にヒートアップした。
北 信介
北 信介
俺はお前が心配やねん
彼女
彼女
それはわかってんけど、うちの仕事やから1人で大丈夫や言うてるやろ
北 信介
北 信介
あんなぁ、少し俺の言うこと聞けや
彼女
彼女
なんやねん、それ
自分うちのことナメとんの?
北 信介
北 信介
もうええ、話にならん
彼女
彼女
それはこっちのセリフやわ
北 信介
北 信介
今日はもう話しかけんで
彼女
彼女
それもこっちのセリフや!
俺は彼女をその場に取り残し、1人で教室に戻った。
いつもなら多少のことは許せるんやけど、今回は絶対に俺から謝らん。
あっちも同じこと考えとるやろうし、長期戦になりそうやな。
ほんとは喧嘩なんてしたないけど、俺らもたまには喧嘩すんねん。
そして、この時の俺は気が付かなかった。
まさか彼女があんな目に遭うなんて。

プリ小説オーディオドラマ