それから2日間、私はきっちり寝込んだ。
熱が上がったり下がったりで、なかなか体調が安定しなかったのである。
信ちゃんの腕の中にすっぽり収まり、体温計が鳴るのを待った。
熱が上がってませんようにって願わずにはいられないよね。
ピピピッという電子音を聞き、私は信ちゃんの顔を見る。
信ちゃんが言ってることは正論なんだけど、せっかくの旅行だし少しだけはっちゃけたい。
まぁ、はっちゃけた瞬間、信ちゃんから殺気が感じられるやろうけど。
とりあえず、スマホで周辺施設を調べてその中から何個か行きたい場所をピックアップした。
あとは、宮ツインズの希望を聞いて行き先を決めるだけやな。
私の提案に3人が頷き、それぞれ着替えなどをして30分後に玄関に集合になった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。