第138話

❁ 60
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2021/02/14 11:00
彼女
彼女
すまん、今戻ったわ
北 信介
北 信介
信弥しんや寝たん?
彼女
彼女
おん、ぐっすりやったからベッドに寝かしてきた
北 信介
北 信介
ほんなら、次泣いた時は俺があやすわ
彼女
彼女
おん、よろしゅう
夢主母
信介くん、いい夫ね
夢主 父(医師)
俺は怒られてばっかだったよ
夢主母
だってね、父さんたら私があやしてる横で医学書読んでたのよ?
夢主 父(医師)
それで喧嘩になって、3日は口聞いてもらえんかった
彼女
彼女
それはお父さんが悪いな
夢主母
雑誌ならまだしも医学書って
彼女
彼女
…お母さんの価値観もよく分からん
北 信介
北 信介
ふはっ‪w
夢主 父(医師)
信介くんにまで笑われてしまったよ
北 信介
北 信介
お義父さんもお義母さんも、とても仲良しですね
夢主母
えぇ、とても幸せよ
夢主 父(医師)
ただ1つ悔やんでいるとしたら、俺の喘息があなたに遺伝してしまったことだ
彼女
彼女
お父さんは自分を救ってくれたお医者さんを見て、自分もそうなりたいって思ったんでしょ?
夢主 父(医師)
あぁ、あの方と同じ職場で働けて光栄だよ
お父さんの話を聞いて、もしかしたら信弥しんやにも喘息が遺伝しているかもしれないと不安になった。
何か異変を感じたら、まず最初にお父さんに連絡して指示を仰ぐべきだろう。
夢主 父(医師)
信弥しんやに遺伝していた場合は、すぐ言いなさい
夢主母
父さんがきっと治してくれるわ
彼女
彼女
うん…
信ちゃん、その時はごめんね
北 信介
北 信介
謝ることやないで
どんな病気持っとっても信弥しんやは大切な息子で、あなたは大切な奥さんやから
彼女
彼女
おん…ありがと!
夢主 父(医師)
本当にすぐ言うんだよ
手遅れになる前にね
彼女
彼女
うん、分かった!
何かあったら直ぐにお父さんに言うことを約束したが、信弥しんやには遺伝していないことを願わずにはいられなかった。

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