第17話

*°♡ 17
13,866
2021/01/28 15:38
信介 side
あなたと気まずいまま帰宅し、いつも通り着替えたりしていると、だんだんしんどくなってきた。
そしてあなたに言われて、熱を計って38.6℃だったから、彼女に寝てて、って言われた。
言いつけ通り寝てたんやけど、やっぱりしんどくて隣にいて欲しいと思った。
だけど、気まずいままやしこれ以上機嫌を損ねたくない。
そう思っていたのに、結局機嫌を損ねちゃって俺はあなたに謝った。
いつの間にか、涙を流しながら。
彼女
彼女
んん…
北 信介
北 信介
起こしてしまったかな
彼女
彼女
すぅ…すぅ…
仲直りして、隣で眠っているあなたの頭を撫でるとくすぐったそうに身をよじった。
北 信介
北 信介
ほんま、俺にはもったいないわ…
彼女
彼女
そんなこと、ないで…
北 信介
北 信介
起きとったん?
彼女
彼女
それはこっちのセリフや
あなたは起き上がると、テキパキと俺の体温を計ったり冷えピタを変えてくれたりした。
ここまでできるのは、あなたしかいないやろな。
彼女
彼女
信ちゃん、熱下がっとるで!
北 信介
北 信介
今何度?
彼女
彼女
37.5℃!
微熱やな!
北 信介
北 信介
看病してくれて、ありがとさん
彼女
彼女
こんくらい普通や!
信ちゃんのこと愛してるから、辛そうにしとるの耐えれんもん!
北 信介
北 信介
可愛ええこと言ってくれるなぁ…
そう言って、あなたに優しくキスをした。
最近は変態狐とか呼ばれとるから、いつか仕返ししたいなぁ、なんて思っとる。
近々、たっぷりお仕置きしてやらんとね。
彼女
彼女
良からぬこと考えとるやろ?
北 信介
北 信介
そんなことないで?
彼女
彼女
ならええけど、変なことしたら合宿の補助せんからね!
北 信介
北 信介
それは困るなぁ…
大丈夫や、何もせぇへんから
彼女
彼女
その言葉、信用するで?
北 信介
北 信介
ええで
彼女
彼女
なら、もう少し寝とき!
しっかり俺の看病をしてくれたあなたに感謝しつつ、俺は眠りについた。

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