たまに顔みたくなる時って、あるんだよね、

お兄ちゃんの顔。

大学受験の勉強で、毎日切羽詰った日々を送る

時々、それが辛くて辛くて堪らなくなる時がある

受験に限らず、そんな状態に結構なってきた私。

そんな私を、夢を追いかけながら、慰めてくれた

大っ好きなお兄ちゃん。

正直お兄ちゃんが大好き過ぎて、

何度か別の、『持っちゃいけない感情』も

芽生えてきた時だってあった。

お兄ちゃんも、それなりに私に構ってくれるから

合鍵だって、持ってる。

でも、お兄ちゃんに彼女が出来たら、

その鍵は、彼女さんのものになるのであって…

ずっと私の特等席だったお兄ちゃんの隣が、

誰かのものになる。

今はそんなこと考えたくないけど、

ダンスができて人柄もいいお兄ちゃんなら

いつか絶対彼女、って言って女の人連れてくると思う。

だから、せめてお兄ちゃんがフリーな間だけでも

特等席に居たい。

お兄ちゃんの家に入ると、

一気に身体がお兄ちゃんの匂いで包まれた

私の大好きなお兄ちゃんの匂い

香水をつけた時のお兄ちゃんも、

好きだけど、やっぱり私は

柔軟剤とか、シャンプーの匂いをまとったお兄ちゃんが

一番好きかな…

お兄ちゃんの家のソファーに寝転がると、

あっという間に、寝落ちしてしまった。

私が目を覚ましたのは、

ある感触を感じたから。

うっすら目を開くと、

私の大好きなお兄ちゃんの後ろ姿

モゾモゾ動いて起き上がると、

お兄ちゃんが振り向いた。

うそ、そんなに寝てたの、？私…

お兄ちゃんってすごい、

『分かりましたかー？』

お兄ちゃんはそう言って、私の頭を一撫で

お兄ちゃんは私のヒーローだ。

澪果   さんリクエストありがとうございました😊