【れお。。。】
【もう辛いよ。。。】
【助けて。。。】
そんなDMが、俺に届いたのはつい最近のこと。
その三言に、ただならぬ彼女の苦しみを感じたのは
きっと俺だけではない。
隣にいた隼も。
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この人見知りな俺が、勇気をだして返事をした
それが俺の誕生日が過ぎた1月10日頃。
彼女が言うには、
最低最悪な男(彼氏)に
置いてあった数少ない大事な自分のお金を
全部吸い取られて、ギャンブルに使われた
…らしい。
で、俺らの次のドームライブが当たったのに、
チケット代として置いてあったお金も
もちろん吸い取られた…
更には、携帯代でさえも。
文面上だけど、苦しみが沸々と伝わってきて
どうにか出来ないものか、と
2人で頭を悩ませた。
その頃は気づいてなかったけど
この時から完璧に恋してたんだよな、
今隣にいる、あなたに。
あれから俺は、
あなたとDMを続けて、
メールアドレスを教えて貰った。
そのメールアドレスを知った俺は、
真っ先にコンビニへ。
で、あなたがLIVEに行けるように
1万3000円ほどを振り込んだ。
あなたをバクステに招待したんだっけ。
裏で大人の力をこねくり使いまわして()
今思えば無茶なことしたなぁ、
そんなことを思い出す
たしか俺…あの時…、
______
[あなた、あなたには俺がいるから]
【そんなの、…だって私と玲於さんは違う…!】
[違くない、俺も同じ人間]
【もうこんなの耐えられないです。。。】
【辛い、死にたい、】
[死ぬとか言うんじゃねえ]
[世の中には生きたくても生きれない人だっているんだよ]
[親からもらった命、そう簡単に無駄にしようとすんな]
【死にませんよ…死なないけど。。】
【私の人生めちゃくちゃです、】
【何も上手くいかない】
【私、相当前世でやらかしたんだろうな、笑】
【いいことなんて何も無い】
[じゃあ、俺があなたの人生
今からでも遅くないなら良くしてあげるけど?]
【…どうゆうことですか、】
[あなたをLIVEに招待するし]
[なんなら今からでもあなたの事誘拐しに行くし。]
【そんなの出来るわけないですよ、】
[出来るよ、だって俺あなたの事好きだもん]
_______
うん、俺超必死だわ。
過去のDMのトークを見てふと思う。
見るからに必死な俺とあなたのトークを見たあと
隣でうたた寝する彼女を見る
なんか、謎だけど、急に
あなたがいつもよりも愛しくなって
つい腰にまわした腕の力を強めてしまう。
それでも起きないうちの姫。
健康的な白い綺麗な肌に
そっとキスを落として
ちょっとでもさ、あなたの人生が良く出来たなら
次は
いつ苗字をお揃いにしようかな。
FOR GENELove💚🐥
SURPRISE STORY
NOT REQUEST 🙏🏻🙇♀️
今日だけ特別に。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!