家に着いたのは13時頃。
両親は仕事でいるわけもなく。
食欲もないから部屋でベッドに横になった。
……疲れた。
泣くのって疲れる。
体もダルい。
何にもしたくない。
でも保健室で寝てたから眠れない。
ただ天井を見上げる。
暇だけど、動きたくない。
スマホ触る元気もない。
ただボーッとした。
玄関がガチャって開く音がした。
こんな時間に?
…あ、藤井先輩か。
講義終わったんだ。
バタバタ足音が聞こえて、私の部屋の前で止まった。
そして部屋をノックする音。
え、なんで?
なんで?
答えられずにあたふた。
明らかに落ち込んだ声。
全然状況が飲み込めない。
……心配して帰って来たの?
え?
どうゆうこと?
待って?
展開が追い付けない。
…なんで?
なんで優しくするの?
胸が苦しいよ…
どうゆうつもり?
ベッドから起き上がって、ドアを開けようとした。
…ちょっと待って?
私の顔、今ひどいんじゃない?
なんで心配するの?
なんでそんなに優しくするの?
私の気持ち、押し込めれないじゃん。
ドアをそっと開けた。
心配そうな顔で私を見てる。
私の目にはまた涙が溜まってきた。
…さっきたくさん泣いたのに。