あれから5年__。
・
視力を失ってから、やっと生活に慣れてきた。
いつものように買い物に行っていた時のことだった。
うっ…。
気持ちが悪い。
体がふわりと浮く感覚。
私は意識を手放した。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!