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第5話

同意なんて求めて無い。side向夏花
105
2018/06/25 14:56
向夏花
向夏花
...!
目を覚ますとそこは見慣れた静かなベットの上。
その上で夢なのかと渋々自己解釈する。
時計の針は8:26を指していた。
今日は月曜日。
学校の筈だが今日は休む。
体調不良だと嘘付いて。
向夏花
向夏花
...はぁ
溜息一つで始まる憂鬱の今日。
取り敢えずキッチンに向かう。
冷蔵庫を開けて昨日の残りの白米と唐揚げ、
毎日食べている納豆を取り出す。
面倒臭いので白米と唐揚げを一緒にレンジへ放り込む。
向夏花
向夏花
なんか...やってないかな
テレビリモコンを持ち、
テレビに向かって電源ボタンを押す。
ニュースがやっていた。
[何回も飛び降りる少女現る。]
────────不思議ですね。何度も飛び降りるなんて
────────はい、彼女は何者なのでしょうか。
────────専門家でも解りません。
ビル4階から飛び降りたら死ぬ筈ですから。
────────未だ謎が深まる一方です。続いてのニュースです。
向夏花
向夏花
.....私みたい...
別に誰かに同意を求めている訳では無い。
ただ素直に似ていると思った。
1時間にはその思いは会ってみたい、へと変わっていた。

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