目を覚ますとそこは見慣れた静かなベットの上。
その上で夢なのかと渋々自己解釈する。
時計の針は8:26を指していた。
今日は月曜日。
学校の筈だが今日は休む。
体調不良だと嘘付いて。
溜息一つで始まる憂鬱の今日。
取り敢えずキッチンに向かう。
冷蔵庫を開けて昨日の残りの白米と唐揚げ、
毎日食べている納豆を取り出す。
面倒臭いので白米と唐揚げを一緒にレンジへ放り込む。
テレビリモコンを持ち、
テレビに向かって電源ボタンを押す。
ニュースがやっていた。
[何回も飛び降りる少女現る。]
────────不思議ですね。何度も飛び降りるなんて
────────はい、彼女は何者なのでしょうか。
────────専門家でも解りません。
ビル4階から飛び降りたら死ぬ筈ですから。
────────未だ謎が深まる一方です。続いてのニュースです。
別に誰かに同意を求めている訳では無い。
ただ素直に似ていると思った。
1時間にはその思いは会ってみたい、へと変わっていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。