第3話

濡れてもいいや。side來憂
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2018/06/24 04:43
ザーツ
無数の雨がアスファルトを叩きつける。
そして水溜りに波紋を広げる。
今日はコンビニにお弁当を買いに行く。
外は雨が降っているが傘を差すのが面倒だ。
來憂
來憂
...私だけ濡れない様にならないかな
ぶつぶつと呟いた一言。
気づけば外は雷が鳴っていた。
取り敢えずお腹が空いたのでコンビニへ行く。
傘を探したが無かった。
そう言えばこの前壊したんだっけ。
來憂
來憂
別に濡れてもいいや。
そう思ってドアを開ける。
そして足を踏み出す。
一つ、おかしな所があった。
雨は降っている筈なのに、
全く濡れないのだ。
來憂
來憂
なんで...?まぁ、楽っちゃ楽だけどね
テキトーに自己解釈してコンビニに向かう。
男性
すみません、お姉さん
來憂
來憂
...?なんですか
男性
ちょっとアンケートをお願いしたいんですけど...
來憂
來憂
急いでるんで
男性
少しでいいんですよぉ...
來憂
來憂
それではアンケートの意味がありませんよ。
男性
チッ
お前等、やっちまえ
周りの木々の後から沢山の人が出てきた。
囲まれた。
何となく出てきた言葉を口にする。
來憂
來憂
雷鳴...

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