第7話

過去完了形
105
2018/07/23 09:07
…榊田?どうして?いい奴だよ?面白いし頼りになるし優しいし…。
榎木
榎木
…仲良いのに、こんなこと言ってごめんね…でも、香月さんのためなの…
琉瑠果
琉瑠果
…ううん
榊田
榊田
おーい香月~
琉瑠果
琉瑠果
あ、ごめん、呼ばれたから行ってくるね
榎木
榎木
うん…気を付けてね(小声)
榊田
榊田
あれ大丈夫だったか?
琉瑠果
琉瑠果
何が?
榊田
榊田
なんかさ、女子達に連れていかれてたじゃん
琉瑠果
琉瑠果
あー…もう大丈夫だと思う
榊田
榊田
そう?
琉瑠果
琉瑠果
うん、安心して
榊田
榊田
安心した!あのさ、放課後時間ある?
琉瑠果
琉瑠果
えー…多分あるけど
榊田
榊田
俺の姉ちゃんさ、国立の大学行ってんの。でさ、良かったら一緒に勉強教えて貰わないかな~、と思って。
琉瑠果
琉瑠果
あー…考えとく
榊田
榊田
おう、帰る前にもう一回聞くから、それまでに考えといてよ
琉瑠果
琉瑠果
おっけー
今の会話には、別に変なところはなかったはず。…どうしてあまり近付かない方がいいのかな…。
織原
織原
…香月
琉瑠果
琉瑠果
織原
織原
織原
…さっきの話、聞いてたんだけど、やめといた方がいい
琉瑠果
琉瑠果
…どうして?
織原にまでそんなことを言われるのが辛かった。
織原
織原
…あいつは…本当はここにいてはいけない存在なんだ
琉瑠果
琉瑠果
どういうこと?
織原
織原
…ごめん、これ以上は言えない
琉瑠果
琉瑠果
…どうして?私のこと信頼してないの…?
織原
織原
…違う…香月のためなんだ
琉瑠果
琉瑠果
…私は…友達のこと差別される方が、私がどうなるよりも辛いよ
織原
織原
…ごめん
琉瑠果
琉瑠果
…もちろん、信頼してた友達に本当のことを教えて貰えないのも辛い
織原
織原
…でも、香月に話したら…香月は…
琉瑠果
琉瑠果
…私に言えないことなんだね。…分かった、これ以上は聞かない…でも、それ以外のことで私に隠すのはやめてよ?
織原
織原
…ああ、もちろん
琉瑠果
琉瑠果
…約束ね
織原
織原
うん
榊田
榊田
…あと3日か
榊田
榊田
…あと3日で、あいつを…
榊田が私を見て、不敵に微笑んだ。
榎木
榎木
…香月さんが危ない







翌日、クラスのみんなは私をいじめることなく、私が挨拶したら返してくれた。
琉瑠果
琉瑠果
桃衣、おはよ
桃衣
桃衣
琉瑠果、おはよ
榊田
榊田
香月~、柳瀬~、おはよ~
琉瑠果
琉瑠果
おはよ
桃衣
桃衣
榊田くんおはよ
榊田
榊田
俺さ、昨日アイスバー当たったんだよね~
琉瑠果
琉瑠果
5歳児か(笑)
榊田
榊田
おいおいおい、それはひどいぞ!
桃衣
桃衣
笑笑
琉瑠果
琉瑠果
ん?桃衣どうした?
桃衣
桃衣
いや、二人仲良いな~、って思って
琉瑠果
琉瑠果
友達ですから
榊田
榊田
そーそー
桃衣
桃衣
榊田くん、琉瑠果は私の親友だから、奪わないでね?(笑)
榊田
榊田
さあね~(笑)
琉瑠果
琉瑠果
奪うって何(笑)
榊田
榊田
じゃ俺チャイム鳴るから戻るわ
琉瑠果
琉瑠果
うん
桃衣
桃衣
ばーい
榊田
榊田
…ちょろいちょろい(小声)
桃衣
桃衣
…(榊田の方を見ている)
あれ、桃衣榊田の方見てる。もしかして、好きになっちゃった?(笑)(←全然違う)
織原
織原
…(時間の問題だな…)
桃衣&榎木さん&織原
(…守らないと)

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