第6話

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2019/05/26 14:23










事務所にて。













「年始にすいません…」







社長「…なんと言えばいいかな……」






「私達もまだ会ってないのでなんとも…」







とにかく答えるのが精一杯だった。

社長の目も来てくれたどの社員さんの目も

見たことないくらい腫れていた。


昨日から明らか放心状態のみっくんを見たら

なんか、よく分からない感情。








同じ年月いたはずなのに


他のみんなの方が辛い気持ちのような。




変わらないと思うけど、そんな気もする。






だから、私がちゃんとしないと。














「そらは今日の夜帰国で、りっくん達は明日帰国なので」







できるだけ早く、ファンのみんなには知って欲しい。


年が明けてから動画が上がってなくて

心配のリプがくる。





えいちゃんが愛したファンのみんな。







その気持ちで4日にリリースしてもらうことにした。










関わりがあったYouTuberさん達には


10時に私たちから連絡を入れることになった。














とりあえず、実家から最低限の荷物をとり


ひと足早くみっくんとアバハウスへ帰る。


















「た、だい、ま」



T 「ただ、い、ま」





何故かいつもの様に入れてしまう。



ふつふつと湧く思い出。




だけど、涙は流れない。









隣のみっくんは少し涙を溜めてる。






そんな彼を抱きしめてリビングに行く。













ガチャ





その音で私とみっくんは玄関へ走る。












「、、そら、」





T 「そらぁ、グスッ」






S 「、、ただ、いま、、」








3人で抱き合った。






不思議と涙は堪えれる。








泣ける。






でも、堪えれる。










なんでだろな。







なんなんだろな。






生きた気がしない。










えいちゃんが、、いない、?











嘘だと思ってる。






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