4日。
9時頃。
朝から色んなYouTuberさんに連絡を入れた。
でも、1人言えない人がいた。
まほっちゃん。
幼なじみでこそないものの
高1の時から関わりのある人。
怖かった。
手が止まる。
S 「あなた?」
「、、、、ん、」
S 「俺らも話したい」
分かってくれてた。
私の手が止まってる理由も
私の気持ちも。
そらからまほっちゃんに電話をかけた。
マホト 「やほー」
「うん、」
マホト 「あれ?あなたじゃん」
「落ち着いて、きい、てね、?」
マホト 「うん」
「1日、、に、えい、ちゃ、、が、」
言葉が出なかった。
そう言えば、きちんと声に出したのは初めてかもしれない。
あぁ、こういうことなんだ。
マホト 「どした?一旦、あなたが落ち着こう」
S 「マホトさん、先に聞いてもらってもいいですか」
マホト 「お、お前もいるんか、何?」
S 「あなた、俺が言ってもいい?」
私は頷くことしか出来なかった、
ただただ頭が真っ白になった。
S 「えいじ、が、し、死にました、、」
マホト 「は?え?は?どーゆーことだよ」
「何、ドッキリ?笑」
R 「ドッキリじゃないんです、ほんとです、」
マホト 「は?ちょ、意味わかんねえ」
「まほっちゃん、ごめん、ごめんね、」
何に対してとかじゃなく、ただ謝ることしか出来なかった
1度電話は切れた。
10時。
uuumからのツイートに
【訃報】アバンティーズエイジについて。
の文字。
サーバーアウトしたらしく30分も経たないうちに
本文もツイートの方に出ていた。
そのツイートのリプには
嘘でしょ、?
やめてよ、ドッキリって言って、
えいちゃん、、
そらくん達は大丈夫なのかな、、?
そんな文字で埋め尽くされていた。
私をメンションして大丈夫?と聞いてくれる子。
そら、みっくん、りっくんにも声をかけてくれる子。
えいちゃんの1日で止まっているツイートにリプをする子。
ただ胸の内をつぶやく子。
えいちゃんとの思い出をつぶやく沢山のYouTuberさん。
トレンドには
“ アバンティーズ ”
“ エイジ ”
近くにいた私も夢現なんだから
もっと分からなくなってるんだろうな。
心配させてごめんね、
ファンのみんなにも心の中で謝ることしか出来なかった。
混乱を招くためにツイートは控えよう
という話になった。
とりあえず、そらから安否のためでもあるツイートをすることになった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。