「あれ?ホテルじゃないの…?」
そうレンタカーに乗って着いたのは
ちょっとした坂の上の1つの家。
綺麗な海が広がるオーシャンビュー。
S 「綺麗でしょ?ここ。」
R 「あなた好きそうだなあって思ってね〜」
「めっちゃ好き。ありがとう笑」
マキュ 「よし!海!!!」
ワ 「あなたも行くだろ?」
「行く!!笑」
そう言って海辺への坂を走って下っていくみんなを
歩きながら追いかけた。
実際、海は怖い。
でも何よりも怖いのは
そらとりっくんが海を見てあの時のことを鮮明に思い出すこと。
私達は聞いた話でしかない。
その場にいた訳でも、動画を見たわけでもない。
あくまで、
そらとりっくんとりくくん、りくパパの話を聞いて
想像したもの。
今日一緒にいるメンバーはみんな無理してる
わざと明るく海に行こうなんて言って
物凄く辛いのに。
それが自分の為なのか、私の為なのか
みんなの為なのか、えいちゃんの為なのか。
分からないけど、無理して笑ってることは確か。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。